富山県の高岡市美術館で10月18日(日)まで、「大澤光民の世界―人間国宝としての歩み―」が開催。

大澤光民(こうみん)は高岡の焼型鋳造の第一人者として知られ、2005年(平成17年)に鋳金の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された。傘寿を迎える今年、人間国宝として歩んだ10年余りにわたる仕事に焦点を当てた展覧会を初開催する。独創的な「鋳(い)ぐるみ」(鋳物の各部分を先に鋳造し、鋳型の中に入れて密着させる)技法による洗練された美が表現された作品のほか、若き日の鍛錬を物語る作品、制作過程で生じた「鋳(い)バリ」(鋳型と鋳型のすき間に生じる不要な突起物)に魅力を見出した造形作品まで、多彩な技と表現が鑑賞できる。


担当者は「現在、富山県内で活躍する唯一の人間国宝・大澤光民氏の、14年ぶりとなる大規模回顧展です。『鋳ぐるみ』という装飾文様は、象嵌(ぞうがん、ひとつの素材に異質の素材をはめ込む技法)とは異なる偶然性のある有機的な温かみを備えています。さまざまな鋳金の技と奥深い表現の魅力とともに、宇宙、生命の尊さ、人間愛など作品に込められた普遍的なメッセージを読み取りながら、大澤作品の世界をたっぷりと堪能してください」と語る。

ひたむきに挑戦し続ける大澤光民。ここでしか見られない素晴らしい作品を鑑賞しよう。

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