名古屋城の見どころから楽しみ方・お土産まで、おでかけの前に知っておくと便利な情報を徹底レポート!(※記事内で紹介している展示やイベント、施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください)

■名古屋城ってどんなところ?徳川家の威光を知らしめた絢爛豪華なお城
関ヶ原の戦いに勝利した徳川家康が天下統一への布石として、1610年(慶長15年)に豊臣家恩顧の大名に築城を命じたのが名古屋城だ。豊臣封じを目的とした天下普請は徳川家の威光を世に知らしめることとなり、完成後は家康の九男・義直が初代藩主として入城した。

以来、徳川御三家筆頭・尾張徳川家62万石の居城となり、名古屋のまちは城を中心に発展した。1930年(昭和5年)には、国内屈指の城郭として国宝第一号に指定。戦災で焼失したが1959年(昭和34年)に、黄金の鯱を頂く大天守閣などが再建された。2018年(平成30年)には本丸御殿が完成公開し、往時の姿を鮮やかに伝える(※現在、天守閣は閉館中)。

■【見どころ1】近世城郭御殿の最高傑作「本丸御殿」は圧巻!
文献や実測図、古写真、また戦時中に別の場所に保管されていた障壁画などに基づき、現代によみがえった本丸御殿。江戸時代初期に完成形を極めた「武家風書院造」という建築様式をよく表しており、名古屋城が近世城郭御殿の最高傑作と讃えられるのも、この御殿の存在が大きい。

もともとは尾張藩初代藩主・徳川義直と紀州・浅野家から嫁いだ春姫の住まいとして建てられたもので、春姫輿入れ時の豪華な花嫁行列が、現在の名古屋のゴージャスな結婚式のルーツになったとも伝えられる。

本丸御殿はいずれの部屋も細部にまで贅が尽くされ、狩野派の絵師たちが描いた床の間絵や襖絵が見どころ。藩主が客と対面する「表書院」や将軍の宿泊用につくられた「上洛殿」に見られる神々しいまでの美しさと、藩主夫妻のプライベート空間に漂う穏やかなしつらえの対比も興味深く、ゆっくりと時間をかけて御殿内を回りたい。

■【見どころ2】城主になった気分で名勝二之丸庭園をゆるり散策
本丸御殿の約3倍もの規模であった二之丸御殿。1620年(元和6年)に初代藩主・徳川義直が住まいを移して以来、城の中心になったと伝わる。その北側に造られたのが名勝二之丸庭園だ。庭園の面積は約3万平方メートルにおよび、藩主が居住した御殿の庭園としては日本一の規模を誇る。

明治期に名古屋城が陸軍省の所管となると、二之丸御殿とともに庭園の一部が取り払われたが、残った北御庭に新たに前庭が整備されたことで、愛知県で初の名勝に指定された。庭園には、滝を表す石組みの上に石橋を渡した「玉澗流(ぎょっかんりゅう)」があり、全国に6例しかないといわれる珍しい庭園美を愛でることができる。

■【見どころ3】江戸時代の遺構を訪ね歩き、歴史ロマンに酔いしれる
名古屋城の広大な敷地内には、創建当時のまま現存する文化遺産も多い。その代表が、1612年(慶長17年)から1619年(元和5年)にかけて建造された西南隅櫓、東南隅櫓、西北隅櫓であり、3つの櫓はいずれも重要文化財に指定されている。

また、本丸御殿横では築城時の石垣も見ることができる。石垣のなかでもひと際目をひくのが、大きさ約八畳敷、重さ推定10トンとされる巨岩で、石垣造りの名人として知られる加藤清正の名前にちなみ「清正石」と呼ばれている。

■【見どころ4】本丸御殿だけじゃない!広大な敷地内には見どころがいっぱい
名古屋城は、本丸御殿や天守閣がある本丸エリアを中心に、樹齢600年以上と伝えられる天然記念物「榧(かや)の木」がそびえる西之丸エリア、約2000平方メートルの敷地に茶室や乃木倉庫が点在する御深井丸エリア、名勝二之丸庭園がある二之丸エリアの4つに分けられる。

観光の主要スポットである本丸御殿の所要時間はおよそ1時間だが、せっかく名古屋城を訪れたのなら、ゆっくりと各エリア内を探索して城の歴史に思いを馳せよう。当日の再入場も可能なので、隣接する飲食ゾーンで休憩を取りながら過ごすのもおすすめだ。

■【イベント・混雑状況】季節ごとの祭りイベントが人気! 桜シーズンは最も込み合う
名古屋城では、春まつり、桜まつり、夏まつり、秋まつり、冬まつりなど、季節ごとの祭りイベントほか、一年を通じてさまざまなイベントが開催されている。名古屋城のスタッフに話を聞くと「年間を通じて一番込み合うのは桜のシーズンでしょうか。本丸御殿の豪華な建物は必見ですが、それに加えて桜とお城というその時期だけの景観もぜひお楽しみください」とのこと。

桜シーズンのライトアップや夏まつり期間の開園時間延長など、イベントの詳細は事前に公式サイトでチェックしておこう。ほかにも、戦国武将の装束をまとった名古屋おもてなし武将隊や徳川家康と服部半蔵忍者隊が毎日城門で来場者を迎え、週末や祝日にはおもてなし講武も行われている(※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、イベントの中止や内容変更の場合あり)。

■【回り方】ボランティアガイドから名古屋城の歴史秘話を聞こう
名古屋城は、その格式にふさわしく敷地も広大。正門・東門から本丸御殿までは、歩いて10分ほどかかるので、本丸御殿への入場を希望する場合は注意が必要(本丸御殿への入場は16時まで)。

より深く名古屋城について知りたいときには観光ボランティアガイドにお願いするのもおすすめだ。無料だが、当面の間、事前予約が必要(1組5名まで)。ガイド案内看板の前に集合すればOKで、所要時間は60分〜90分。名古屋弁の案内を聞きながら城を巡ればいい思い出になるはず(※ボランティアガイドは新型コロナウイルス感染症拡大防止のため活動内容を変更中)。

■【グルメ・お土産】名古屋めしと名古屋グッズはおまかせ
本丸御殿内にミュージアムショップがあり、復元された本丸御殿にちなんだオリジナル商品や名古屋観光のお土産を取り揃えている。園内には、各種きしめんや味噌串カツなどの名古屋めしを提供する麺類食堂、和菓子付き抹茶を提供する二の丸茶亭ほか、ソフトクリームや和の甘味を提供する店舗、お土産物店があり、ランチや園内散策の合間に利用したい。

名古屋城散策の折に立ち寄りたいのは、城に隣接して2018年(平成30年)に誕生した2つの飲食ゾーン「金シャチ横丁」だ。正門前の義直ゾーンにはひつまぶしなどの定番や老舗の名古屋めしが集結し、東門前の宗春ゾーンには新進気鋭の店舗が軒をつらねる。横丁にはお土産を扱う店舗もあるので、食と買い物の両方を一度に楽しむことができる。

■【アクセス】名古屋城は中心市街地にありアクセス抜群
名古屋城は県庁や市役所がある中心市街地に位置し、各交通機関でのアクセスが可能。名古屋駅から向かう場合は、市営地下鉄東山線の栄駅で名城線に乗り換え、最寄り駅である市役所駅で降りるのが一般的。駅からは案内板に沿って進めば、スムーズに到着できる。

バスを利用するときは、市バスよりも観光地をピンポイントで回るバス「メーグル」がおすすめ。名古屋駅桜通口を出てすぐに専用の乗り場があるのでわかりやすい。

■【新型コロナウイルス感染拡大予防対策】
・チケット購入前に人体体温測定サーマルカメラや体温計による体温測定を実施し、37.5度以上の人の入場はできません。
・チケット発券所や城内トイレ周辺に次亜塩素酸水の除菌液を設置しています。
・入場チケット半券の裏に入場日付のスタンプを押印し、後日入場日を把握できるようにしています。
・チケット発券所等では、一定の距離を確保するよう誘導します。
・本丸御殿の入場制限を行っています。
・正門・東門および本丸御殿入場待ちテントにおいて、待ち時間を案内すると共に、公式サイト内でも待ち時間を表示しています。
・網戸の増設、サーキュレーターや空気清浄機を設置し、換気を徹底しています。
・城内のボランティアガイド活動を、当面の間、屋外のみの事前予約制(1組5人まで)とします。また、本丸御殿内の音声イヤホンガイド(有料)も当面の間、利用停止しています。
・城内における密集・密接のリスクが高く感染防止対策が十分とれない行催事は、当面の間中止・延期します。
・職員・スタッフ等は、毎日の検温、マスク着用の徹底、受付カウンターに透明ビニールカーテンの設置、除菌液の使用等により、感染拡大防止の徹底を図っています。

取材・文=AVANCER

<施設情報>
・住所:愛知県名古屋市中区本丸1-1
・アクセス:【電車】名古屋市営地下鉄名城線市役所駅から徒歩5分、もしくは市役所駅よりなごや観光ルートバス「メーグル」名古屋城下車すぐ【車】名古屋高速1号楠線黒川出口から約8分、名古屋高速都心環状線丸の内出口から約5分
・営業時間:9:00〜16:30(本丸御殿への入場は16:00まで)
・定休日:12月29日〜1月1日※催事等により変更の場合あり
・駐車場:314台(普通車30分ごと180円)
・料金:大人500円、中学生以下無料、名古屋市内在住の65歳以上は100円※徳川園との共通券あり。全て税込

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

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※2020年9月時点の情報です。