無観客で開幕した今年のプロ野球だが、9月19日(土)より5000人の人数制限が撤廃され、球場収容人数の50%を上限とすることに決定。いつも球場を盛り上げてくれる球団所属の公式マスコットガール・チアガールたちの胸の内とは?今回は、昨シーズン5年ぶりのリーグ優勝を果たした読売ジャイアンツの公式マスコットガール「VENUS(ヴィーナス)」のダンスリーダーに、チームや自身のこと、今工夫していることを語ってもらった。

■“VENUSらしさ”はダンスだけでなくMCもできる“親しみやすさ”

――自己紹介をお願いします。

【ひな子】VENUSのダンスリーダーの鈴木ひな子です。よろしくお願いします!

――よろしくお願いします!まずはVENUSの皆さんの出身地を教えてください。

【ひな子】日本全国さまざまな地域出身のメンバーがいます。私自身も東北出身で、3分の1くらいは地方出身の子がいて、全国からVENUSに入りたいと希望する人が集まっています。18歳が最年少です。

――他球団にも公式チアチームがある中で、“VENUSらしさ”はどんなところに感じますか?

【ひな子】他の球団の方々は「パフォーマンスチーム」と呼ばれるチームが多いと思いますが、私たちは「マスコットガール」です。ダンスだけではなく、MCなど、マイクを持ってパフォーマンスをさせていただいているので、“親しみやすさ” はあるのかなと思います。

■“選手の声やベンチの声”が聞こえるのはすごく貴重なこと

――新型コロナウイルスの影響で自粛期間や無観客の期間がありましたが、その期間に考えていたことを教えてください。

【ひな子】早く元どおりにならないかなという気持ちがやっぱり大きかったですが、そればかり考えていても仕方がないと思い、「お客様が入ったら、こういうことしたいな、こういうことができるな」と考えるようにしていました。できるだけ前向きにとらえるようにしています!

――客席の数を減らし、観戦に行ける人数自体が少なくなっている中で、選手やファンに対して、「今、野球をこんな風に楽しんでほしい」という思いはありますか?

【ひな子】応援スタイルはガラっと変わっています。ジャイアンツファンはいつも得点時にオレンジタオルを振って回していただいていたんですが、それができなくなってしまったので、タオルを広げて掲げる動きで応援したり、声援の代わりに手拍子をしたり。できることを最大限に楽しんでいただけたらな、と思います。それと、選手の声やベンチの声がたまに聞こえてくるんです。これは他球団も同じだと思いますが、そういう声が聞こえるのはすごく貴重なことだと思うので、声援が出せないからこそ、耳を澄ませていただけたら、いつもと違った楽しみ方ができるんじゃないかな、と思います。

――ご自身やチームの今後の目標を教えてください。

【ひな子】やっぱりチームがリーグ優勝をして、昨シーズン果たせなかった日本一になることが、ジャイアンツと、VENUSとしての目標です!

■昨シーズンの優勝セレモニーは、「この景色を見られて本当によかった!」と鳥肌が立ちました


――ひな子さんご自身がVENUSに入ったきっかけは?

【ひな子】私は高校生の時地元の山形県でチア部に所属していて、たまたまジャイアンツが山形で試合をすることになり、チア部とVENUSがコラボさせていただいたんです。その時のVENUSの先輩方のキラキラがすごくて!やることがいっぱいある中で、高校生の私たちにも気を使ってくださる優しさや、そこに秘めている強さに感動して、「こんな素敵な人になりたい!」と思ったのがVENUSに入ったきっかけです。

――VENUSに入ってよかったな、と思う瞬間はどんな時ですか?

【ひな子】たっくさんあるんですけど、本当に鳥肌が立ったのは、 昨シーズンの優勝セレモニーです。「VENUSになってよかった」「この景色を見られて本当によかった!」って思いました。オレンジ一色に染まったスタンドをグラウンドから眺められて、選手の方も喜んでいて。ファンの方に支えられてここまでこられたんだな、と感じることができて、すごくうれしかったです。

■試合が終わったらごはんも食べずに寝ることも。休日の過ごし方は?

――ホームで試合がある日の1日のスケジュールを教えてください。

【ひな子】試合開始の5時間前くらいには東京ドームに入って、その日のダンスやお仕事の確認をしています。それから入場した方をお出迎えするグリーティングを1時間行います。今はロボットを使ってリモートでグリーティングしたり、インスタグラムを使ってライブ配信をしたり、できる限り楽しんでもらえるように工夫しています。その後、オープニングパフォーマンスをして試合開始です。試合中は3回表、5回裏、7回表とイニング間にパフォーマンスをして、ジャイアンツが勝利した場合は勝利パフォーマンスをしてヒーローインタビューを盛り上げたりしています。

――試合が終わった後は、何をしていますか?

【ひな子】18時プレイボールのナイターだと、帰る時間が23時くらいになってしまうので、私はもうごはんも食べずに、お風呂に入って寝ます。次の日のために、できるだけはやく寝るようにしています。
 
――休日の過ごし方は?よく行くおでかけスポットを教えてください。

【ひな子】私は家の近くに公園があるので、できるだけ運動をしようと思って、公園を走ったりしています。チームでは今なぜだかフラフープが流行っています。私もこの前買ったんですけど、おうちで回している子は多いと思います(笑)。

――球場周辺でおすすめのグルメを教えてください。

【ひな子】一昨年のシーズン中に、月刊ジャイアンツという雑誌の取材で行った「Bar2000」というバーです。東京ドームホテルの中にあるバーで、季節のドリンクを出していて、とても楽しかったのを覚えています。

■「ジャイアンツは、知れば知るほど自然と好きになって応援したくなるんです」

――VENUSの皆さんは、「野球好き」というよりは「チアやダンスが好き」という思いから入るメンバーが多いですか?

【ひな子】「ジャイアンツ」っていうよりは「VENUS」が好きで入った子は結構いて、私も実はその1人です。それでも、選手のことを知ったり、ジャイアンツの昔の歴史のことを知っていくうちに、もう自然とジャイアンツが好きになるんです。強いし、人気もすごくあるチームなので、知れば知るほど、盛り上げようっていう気持ちがどんどん芽生えてくるんだと思います。

――段階があるんですね。

【ひな子】はい(笑)。もともとすごいジャイアンツファンっていう子もいれば、野球自体あまり知らない子もいます。なので、元からジャイアンツファンだった子にジャイアンツのことを教わったりする光景がシーズン序盤にあります(笑)。

――今シーズン注目!の選手はいますか?

【ひな子】私は、楽天からトレードで入団されたウィーラー選手です。何年前からジャイアンツにいたの!?っていうくらいジャイアンツに馴染んでるように見えます(笑)。ウィーラー選手が来たことで、もうひと回りチームが明るくなったなという感じがしています!

――最後に、ファンの方々にメッセージをお願いします。

【ひな子】球場に来られるファンの方々は、5000人(※9月19日より球場収容人数の50%を上限とすることに決定)と今はとても限られているとは思いますが、その方々に、来たからにはめいっぱい楽しんでいただきたいです。テレビの前で見ている方々もたくさんいると思うので、画面の前でタオルを広げてみたりして、球場気分を味わっていただけたらうれしいです。私たちも時々画面で抜かれることがあって、そういう時に皆さんの気持ちをもっと昂らせることができるように頑張るので、私たちにもちょっと注目しつつ、野球観戦を楽しんでいただけたらなと思います!


■Instagram
読売巨人軍公式マスコットガール「VENUS」(@giants.venus)

取材・文=中村萌

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