世界中で愛されている「ムーミン」は今年75周年。それを記念し、松屋銀座では10月12日(月)まで「ムーミン コミックス展」を開催。これまで日本では公開されていなかった漫画原画やスケッチなど、約280点が一堂に会すスペシャルな機会だ。

ムーミン童話は、原作者トーベ・ヤンソン(1914-2001年)による作品として広く知られている。1947年に初めて漫画として描かれ、1954年からはイギリスの「イブニング・ニューズ」という新聞で連載されることとなる。この連載は20余年続くこととなるが、それはトーベの弟のラルス・ヤンソン(1926-2000年)の協力があったからにほかならない。

ラルス・ヤンソンはトーベ・ヤンソンの末弟。15歳で冒険小説「トルトゥーガの宝」でデビューし、ムーミンコミックスの連載が始まると漫画の制作や英訳に関わり、1960年から1974年の15年間はひとりで連載を続けた。ムーミンが世界的に愛されたきっかけが、「イブニング・ニューズ」での漫画連載だというのだから、ラルスの功績は計り知れない。

世界的に見ても日本でのムーミン人気は高い。そのため、日本でもこれまでムーミンに関する展示は何度か行われてきた。しかし、コミックスの展示はこれまでなかった。そのため、ほとんどが日本初公開となる。日本初どころか、実際ここまでの規模でコミックスの焦点を当てた展示は、フィンランド以外ではほぼなかったそうだ。

本展の特別協力である「ムーミンキャラクターズ社」のクリエイティブディレクター兼会長のソフィア・ヤンソンは、トーベの姪であり、ラルスの娘。本会の開催にあたり、「個人的にもさらに心が弾むのは、私の父であり、トーベの弟であるラルス・ヤンソンのコミックアートの数々を皆様に見ていただけることです。ラルスの作品が展覧会で広く展示されることは、アジアで初めてのことになります。またフィンランド以外で展示されることもほとんどありませんでした」と語っている。

今回の展示では、ムーミン75周年を記念し、ムーミンコミックスにスポットを当て、日本語未邦訳となっているストーリーやコミックスだけに登場する個性的なキャラクターなどを紹介。キャラクターの想定画やスケッチ、原画など日本初公開となる280余点をじっくり見ることができる。ムーミンのコミックスを読んでいるファンはもちろんだが、アニメやグッズでしかムーミンを知らないという人にも興味深い展示となっていて、改めてムーミンの魅力に気づくことができそうだ。

また、会場には物販スペースもあり、会場限定のTシャツやバッグ、菓子、文具など、多彩なグッズを販売。ほかにも日用品からインテリア、バッグやぬいぐるみなど、様々なムーミングッズがそろっている。ムーミンの絵本や物語、コミックスなども充実しているので、改めてムーミンという作品を読みたい人におすすめ。

今後は全国11カ所で巡回する予定。日本初公開の約280点の作品を通して、楽しくも奥深いムーミンたちの世界を楽しんでみては。

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