京都・八坂神社の見どころから回り方・お土産まで、おでかけの前に知っておくと便利な情報を徹底レポート!(※記事内で紹介している展示やイベント、施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください)

■八坂神社ってどんなところ?全国の八坂神社の総本社
京都に来たことのある人なら、必ず一度は訪れるといわれるほど有名なのがこの八坂神社。全国にある八坂神社の総本社で、本殿や西楼門などは国の重要文化財にも指定されている。京都人の間では「祇園さん」という通称で親しまれており、初詣の参拝者数では、京都府内の神社で伏見稲荷大社に次いで2番目を誇る。

全体で1時間かからずに楽しめるコンパクトなスポットで、拝観料もかからないので、京都観光の合間に参拝しやすいのも人気の理由のひとつ。また、17時以降に閉鎖する神社やお寺が多い京都のなかで、夜間も入場できる珍しい神社でもある。

■【歴史】1300年以上前から鎮座する由緒正しい神社
八坂神社の創建については諸説あるが、一説には、656年に高麗から来朝した使節の伊利之(いりし)が牛頭山に座した素戔嗚尊(スサノヲノミコト)を山城国愛宕郡八坂郷にお祀りしたことが始まりだといわれている。つまり、今から1300年以上昔、平安京が置かれる前から京都を見守ってきた歴史の長い神社なのである。

もともとは「感神院」「祇園社」などと呼ばれていて、八坂神社という名前は1868年の神仏分離令によるもの。全国にある八坂神社や素戔嗚尊を祭神とする約2300の関連神社の総本社となっている。スサノヲ一族の神々は古事記や日本書紀などの日本神話に登場するので、事前にそれらに触れておくと、より八坂神社を奥深く楽しめるはずだ。

■【イベント】日本三大祭のひとつ、京都の夏の風物詩「祇園祭」を主催
八坂神社を語るうえで欠かせないのが、なんといっても年中行事の「祇園祭」である。7月の1カ月間に渡って行われる長〜いお祭で、疫病が流行った京都において、神様に疫病を鎮めてもらおうとしたのがその起源とされている。

祭のハイライトは、7月17日と7月24日に行われる八坂神社の神輿渡御(みこしとぎょ)と33基の山鉾巡行。それぞれの宵山には大勢の人々が訪れ、京の町は祭りの熱気に包まれる。「京都祇園祭の山鉾行事」はユネスコ無形文化遺産にも登録されている。公道を山鉾が次々と巡行する様子は、祇園祭の期間しか見られない光景。混雑は必至だが、一度は見ておきたい京都の夏の風物詩として、地元の人から観光客まで幅広い人々が訪れる。

■【見どころ1】数多の神様が祀られていて、目当てのご利益が得られる
八坂神社には、縁結びの大国主社(おおくにぬししゃ)、厄除けの疫神社(えきじんじゃ)、商売繁昌の蛭子社(えびすしゃ)、美容の美御前社(うつくしごぜんしゃ)、苦難を断ち切って未来を切り開く刃物神社など、数々の摂社・末社が鎮座している。つまり、八坂神社の境内を巡るだけで、さまざまなご利益が得られることになる。

八坂神社が若者にも人気なのはそのためで、なかでも特に有名なのが「美御前社」。八坂神社の御祭神であるスサノヲの子「宗像三女神(むなかたさんじょしん)」と呼ばれる3柱が祀られている。宗像三女神はたいへんな美人姉妹であったことから、美御前社は“美のパワースポット”としてとても人気で、舞妓や芸子さんをはじめ、美容に関心のある多くの女性たちが参拝に訪れている。

また、美御前社の境内には「美容水」が湧き出ていて、肌に付けると外面だけではなく心の内からきれいになれるといわれている。参拝に訪れた際には、この美容水を2、3滴手に取り肌に付けてみると、清々しい気持ちになれるだろう。※飲料水ではありません。決して飲まないでください

■【見どころ2】縁結びの効果あり!見逃しがちな穴場スポットも
八坂神社をお参りすると、“縁結び”のご利益があるといわれている。これは、大国主命(おおくにぬしのみこと)を祀る「大国主社(おおくにぬししゃ)」があるから。大国主命は、縁結びで有名なあの出雲大社のご祭神でもある。また、古事記に登場する「因幡の白兎」のお話では、ほかの神様たちにいじめられた白兎を助けて、その白兎の計らいにより美しいお嫁さんをもらったという、出会いを司る神様としても有名なのだ。

また八坂神社境内には、実はもうひとつ、縁結びに力を貸してくれそうな神様がいる。それが猿田彦命(さるたひこのみこと)と宇受女命(うずめのみこと)で、この2柱が祀られているのが「太田社」。夫婦であるこの神様たちに縁結びを祈願する人も多い。太田社は、西楼門の近くのにぎわった場所にあるため、見落としがちなのでご注意を。

■【回り方・所要時間】正門から入り、本殿へ向かうのが正式な参拝
八坂神社に着くとまず目に飛び込むのが、大きな朱門「西楼門(にしろうもん)」。ここで記念撮影をする人も多い有名なスポットだ。「西楼門」は室町時代の築造といわれており、国の重要文化財に指定されている。

八坂神社といえば、東大路通りに面したこの「西楼門」が正面と思っている人も多いが、実はこちらは正門ではない。南側にある「南楼門(みなみろうもん)」が正式な入口。神社に参拝する際は、本殿がある南側から入るのが正式な参拝経路ということを覚えておこう。

参道を進み、手水舎で身を清めてから、参拝。本殿の参拝が終わったら、先に紹介した美御神社に参拝して美容水を顔に数滴振りかけ、リフレッシュすることも忘れずに。境内全体をじっくり見て回っても、所要時間は45分ほど。帰りは入った門でなく、違う門「西楼門」から出るのもよい方法だ。

■【お土産】八坂神社の御朱印は全部で16種類も!
近ごろでは、「お参りをしたら必ず御朱印をもらう」という人も増えたが、御朱印集めは決してマニアックな趣味ではなく、参拝の記念として持ち帰るのにも最適なアイテムとなっている。八坂神社には、八坂神社御本社の御朱印はもちろん、「神様との御縁を結ばれた証 御神縁朱印」というピンクの御朱印など、全部で16種類もの御朱印がある。お守りのお土産もいいが、御朱印を集めて旅の思い出にするのもおすすめだ。

■【混雑状況】年末〜年始は混雑必至。京都屈指の初詣スポット
「京都で初詣」といえば真っ先に思い浮かぶのは、伏見稲荷大社と八坂神社である。特に八坂神社は、祇園というアクセスのよい立地にあることから、例年12月31日から1月3日には100万人以上の参拝者が訪れる。大晦日から元旦にかけては四条通が朝まで歩行者天国になり、参拝者で四条通が埋め尽くされることも。

八坂神社の担当者によれば、「コロナ禍での初詣については、三が日にこだわることなく時期をずらすなどのご協力をお願いいたします。感染予防を踏まえた参拝の仕方については、公式サイト等で情報を発信していく予定ですので、チェックしてみてください」とのことだ。

■【アクセス】京阪・阪急共に最寄駅から徒歩圏内で便利
京都市内中心部にあり、交通の便がとてもよいのも多くの人が八坂神社を訪れる理由でもある。電車の場合、最寄り駅の京阪電車・祇園四条駅から徒歩5分、阪急電鉄・京都河原町駅から徒歩8分という最高の利便性だ。京都観光の中心となる京都駅からも市バス利用で約15分、バス停「祇園」から徒歩すぐ。華やかな祇園の街のそばにあるので、前後にさまざまな観光巡りができるのもうれしい。

■【新型コロナウイルス感染拡大予防対策】
・境内の中へ進まれる方は、必ずマスクの着用をお願いします。
・ご昇殿の際は、設置の消毒液で手指の消毒をお願いします。
・ご体調の悪い方、感染源の可能性や心配を感じる方はご来社をご遠慮ください。
・人と人との距離・接触にご配慮をお願いします。
・大声での会話はご遠慮ください。
・ご参拝いただく皆さまの安全確保のため、神社職員・関係者におけるマスクの着用、手指の消毒や手洗いの徹底、各所の消毒・喚起・開放の実施、毎日の検温・体調アンケートへの記入など徹底した体調管理を行っています。

取材・文=水島彩恵

<施設情報>
住所:京都府京都市東山区祇園町北側625
アクセス:【電車】JR京都駅から市バスで「祇園」下車すぐ、阪急電鉄京都河原町駅から徒歩8分。京阪電気鉄道祇園四条駅から徒歩5分 【車】名神高速道路京都南ICから約30分または京都東ICから約20分
営業時間:24時間参拝可/授与所 8:00〜18:00ごろ ※1月1日〜3日は8:00〜20:00
定休日:なし
駐車場:40台(600円/1時間、1月1日〜5日は1000円/1時間 ※各税込)
料金:参拝無料

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

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※2020年10月時点の情報です。