三井記念美術館の見どころからグルメ・お土産まで、おでかけの前に知っておくと便利な情報を徹底レポート!(※記事内で紹介している展示やイベント、施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください)

■三井記念美術館ってどんなところ?三井家伝来の貴重な美術品を所蔵!
三井記念美術館は、多数の日本・東洋の優れた美術品を収蔵している三井文庫別館(東京・中野)が、三井家および三井グループに縁の深い日本橋に移転して、2005年10月に開設した美術館。江戸時代以来約350年におよぶ三井家の歴史のなかで収集された美術工芸品約4000点、切手類約13万点を所蔵している。コレクションは茶道具を中心に、絵画、書跡、刀剣、能面、能装束、調度品など多岐にわたり、国宝が6点、重要文化財が75点、重要美術品が4点を数える。

■【見どころ】重厚な洋風建築や内部装飾を堪能しよう
三井記念美術館が置かれる三井本館の建物は、昭和初期の日本を代表する重厚な洋風建築として、国の重要文化財に指定されている。この重厚・壮麗な魅力を備えた三井本館の7階フロア全体を美術館として改装。三井本館創建当時の内装を生かして品位ある鑑賞空間を創出している。特に、展示室1は元重役食堂を改装しており、キックプレート付きのスイングドアやクラシカルランプなど、当時の雰囲気を残した内部装飾を楽しめる。

■【イベント1】“刀剣女子”注目のコレクション&イベントをチェック
三井記念美術館のコレクションは茶道具・絵画・書跡・拓本・切手など多岐にわたるが、今注目されているのは「刀剣」だ。“刀剣女子”(オンラインゲーム「刀剣乱舞」の女性ファン)の間で人気のキャラとして取り上げられている国宝の短刀「名物 日向正宗」をはじめ、国宝・重文の名刀は、11月21日(土)から開幕する三井記念美術館コレクション特別展「国宝の名刀『日向正宗』と武将の美」(2021年1月27日(水)まで開催 ※事前予約制)で一挙に公開されるので要チェック。刀剣を主とした展覧会は開館以来初めてであり、貴重な機会となっている。

広報担当者は「なかなか見る機会の少ない刀剣ですが、一つひとつの表情は全く異なります。当館のレアキャラたちにぜひ会いにきてください」とアピール。また、「武将の美」のコンセプトのもとに、館蔵品から聚楽第(じゅらくだい)図屏風や茶道具・漆工品・甲冑なども展示するとのことなので、こちらもあわせて鑑賞したい。

■【イベント2】春に人気の定番イベントは「三井家のおひなさま」
そのほか、多くの人が訪れる毎春恒例の展覧会「三井家のおひなさま」も注目イベントだ。三井家旧蔵の豪華なひな人形・ひな道具を見学することができる。運営担当者は「今年度は『おひなさま』ではなく特別展『小村雪岱スタイル−江戸の粋から東京モダンへ』を開催するため、1回休みとなりますが、次回の開催を楽しみにしていただければと思います」と話している。

また、館外から作品を借りて実施した「素朴絵」「円覚寺の至宝」「東山御物の美」の特別展も、東京では見ることのできない秘仏や秘宝を展示したことから多くの反響を呼んだそう。「こうした特別展は、個人の所蔵家の方も含め、館外から作品をお借りして展示するため、次に同じ作品を見ることができるのは10年後…ということもあります。もし少しでも気になる展覧会がありましたらぜひご来館いただけますと幸いです」と、見学について教えてくれた。

■【グルメ】ミュージアムカフェで和食やカフェメニューを楽しむ
歴史ある美術品の鑑賞後に立ち寄りたいのが、落ち着いた雰囲気の中、ゆったりと過ごすことができる「ミュージアムカフェ」だ。ここでは、旬の食材を生かした季節の御膳やカフェメニューを用意。人気の料理「豚の角煮御膳」(税込1375円)や人気の甘味「茶団子抹茶ぜんざい」(税込713円)、「白玉クリームあんみつ」(税込895円)を食べてくつろごう。人気の和食である角煮御膳は、柔らかくしっかり味の染み込んだ豚の角煮と季節の野菜を取り合わせ、彩のあるメニューに仕上げている。
※上記メニューは11月8日(日)まで。カフェのメニューは展覧会ごとに変わる

■【お土産】ミニ屏風や匂い袋作りセットが人気!
ミュージアムショップでは、刊行書籍・カタログのほか、所蔵品をモチーフにしたさまざまなオリジナル商品を用意している。なかでも人気のアイテムは、国宝「雪松図屏風」をミニチュアにしたミニ屏風の「雪松図屏風」(税込8066円)。自宅で飾るのはもちろん、贈答用としても好評だという。また、自分のオリジナルの香りを調合して匂袋作りを楽しめる、香原料9種類のセット「香り遊び 雪松図屏風」(税込1870円)も売れ筋アイテムだ。

■【混雑状況・回り方】空いている作品から見学を!『半沢直樹』のあの銀行もチェック
混雑状況は、平日と正月は比較的空いている。土日・祝日・夏休みは混雑するが「待機列まではできないので、空いている作品からご覧いただくのをオススメします」とのこと。所要時間は展示だけなら45分から1時間。ショップやカフェ、日本橋散策も含めると、約2、3時間楽しむことができる。

運営担当者に回り方のアドバイスを尋ねると、「美術館への旅は、超高層ビル『日本橋三井タワー』のアトリウムから、三井本館へお入りいただくところから始まります。そこからエレベーターで7階へ上がっていただくのですが、このエレベーターは三井本館竣工当時(昭和4年)のまま現役です。矢印形の針で階数を示す、今となっては珍しいデザインが、まるでタイムスリップしていくような感覚をもたらします。そして、7階へ着くとブロンズの鹿(作品名『嶺』池田勇八作)がお出迎えします。七福神の1人で長寿を司る寿老人は鹿を連れており、また『福禄寿』の『禄(ろく)』は『鹿(ろく)』にも繋がることから、鹿は富をもたらす象徴として商家で親しまれてきました。三井家でも代々、縁起の良い動物として大切にし、鹿をモチーフにした作品が残っています。展示室では、当時の雰囲気を残す内部装飾もご覧いただきながら、展覧会をお楽しみください。展示をご覧いただいた後はショップ、カフェが続きます。ショップでは所蔵品をモチーフにしたオリジナル商品をさまざまご用意していて“小さな美術品”としてもお楽しみいただけます」と紹介してくれた。

また、「カフェでは旬の食材を生かした季節の御膳や甘味類もご用意。図録の見本を置いてありますので、展示作品を思い出しながら、ゆっくりとしたひと時をお過ごしください。最後は、三井本館の周辺のお散歩がおすすめです。ローマ風のコリント式オーダー列柱が並ぶ様子は壮観。ちなみに最近では三井本館の外観は、ドラマ『半沢直樹』の東京中央銀行本店として登場しました」との情報も。

■【料金】通常入館料と特別展入館料を設定
入館料は有料。通常入館料は一般1000円、高・大学生500円、中学生以下、障がい者手帳携帯者とその介助者1名は無料、70歳以上は割引あり(要年齢証明)。特別展入館料は一般1300円、高・大学生800円、中学生以下、障がい者手帳携帯者とその介助者1名は無料、70歳以上は割引あり(要年齢証明)となっている。予約が必要な場合があるので注意しよう。※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、団体での来館および団体割引は当面の間休止。※各税込

■【アクセス】最寄り駅は三越前!巡回バス利用なら日本橋の風景も楽しめる
東京メトロ銀座線「三越前」駅A7出口より直結。雨の日でもぬれることなく来館できる。また、八重洲・京橋・日本橋地区を結ぶ無料巡回バス「メトロリンク日本橋」を利用すると、日本橋の風景を楽しみながら三井記念美術館の前まで行くことができる。専用駐車場はないので、公共交通機関などを利用しよう。

■【新型コロナウイルス感染拡大予防対策】
・発熱や風邪、味覚・嗅覚に違和感のある人、体調がすぐれない人、家庭や職場・学校など身近に新型コロナウイルス感染症の感染者もしくは感染の可能性がある人は入館できません。
・マスク未着用の場合は入館できません。
・入館の際、検温をお願いしています(37.5度以上の場合は入館できません)。
・手指の消毒をお願いします。
・連絡先(携帯電話番号など)の届け出をお願いします(任意。連絡先は三井記念美術館で新型コロナウイルス感染症の疑いが生じた場合の連絡のみに使用します)。
・展示室内の混雑を避けるため、やむを得ず入場制限を行う場合があります。
・作品を鑑賞する際は、ほかの来館者と距離を空けて鑑賞してください。同行者同士も分かれて鑑賞をお願いします。
・鑑賞中の会話は控えてください。
・感染防止のため、展示品や展示ケース、手すり等に触れないでください。
・感染防止のため、各展示室内のベンチを撤去しています。
・受付での荷物預かりは中止していますので、できるだけ身軽な状態で来館してください。
・トイレ内のジェットタオルの使用を中止しています。ハンカチ等を持参してください。
・ブランケットの貸出を中止しています。館内が冷える可能性があるので、必ず羽織物を持参してください。
・館内スタッフはマスク、フェイスシールド等を着用しています。
・他の来館者の迷惑になるので、静かに鑑賞してください。
・展示室内ではグループ・団体での解説は実施していません。
・現在、音声ガイドの貸出を中止しています。
・状況により予定が変更となる場合があるので、公式サイトやSNSで最新の情報を確認のうえ来館してください。

取材・文=平井あゆみ

<施設情報>
住所:東京都中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7F
アクセス:【電車】東京メトロ三越前駅A7出口から徒歩1分
営業時間:営業時間10:00〜17:00(最終入館16:30) ※当面の間11:00〜16:00(最終入館15:30)
定休日:月曜(祝日の場合翌日)、年末年始、展示替え期間、臨時休館日あり
駐車場:なし
料金:有料。通常入館料 一般1000円、高・大学生500円、中学生以下、障がい者手帳携帯者とその介助者1名は無料、70歳以上は割引あり(要年齢証明)。特別展入館料 一般1300円、高・大学生800円、中学生以下、障がい者手帳携帯者とその介助者1名は無料、70歳以上は割引あり(要年齢証明)

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

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※2020年10月時点の情報です。