新型コロナウイルスの感染拡大により、大きな打撃を受けた業界の1つである農業。多くの飲食店の営業自粛に始まり、その後も店舗縮小や閉店、営業時間短縮などが相次いだことから、生産者へのダメージも続いている。そんな中で、“畑の伝道師”と呼ばれる料理人の渡邉明氏が、銀座にレストラン「FARM AKIRA」(ファームアキラ)をオープン。同時にECサイトを立ち上げ、レストランと食材をデジタルで繋ぐ新プロジェクトを始動させた。その取り組みについて詳しく聞いてきた。

渡邉氏は、イタリアンや和食、エスニックなど、幅広いジャンルのレストランを手掛けるグローバルダイニングで総料理長を務めたのち、アートフードインターナショナルの社長に就任し、フレンチレストラン「Fish Bank Tokyo」などを展開。その後、2003年にイートウォークを設立し、「AWkitchen」や「やさい家めい」などの運営に携わってきた。

飲食の世界で、全国各地の畑をめぐり、多くの農家の人との繋がりを作ってきた渡邉氏が新たに取り組んだのが、「生産者と共に」というテーマで、厳選した力強い野菜たちと独創性あふれる料理を提供するレストラン「FARM AKIRA」。レストランを開店させただけではなく、同時に、店舗で使用する食材や調味料、料理器具や食器などが購入できるECサイトも立ち上げた。

渡邉氏いわく、「20年にわたって全国の畑をまわり、多くの農家の方と知り合いました。その方たちが愛情を込めて育てた野菜は本当においしくて、僕が作る料理はその野菜があってこそ。野菜の味、香り、エネルギー、パワーを伝える料理を作ると同時に、野菜の魅力を直接体感してほしいと思い始め、食材通販ECサイトを作りました。新型コロナウイルスの影響で困っている生産者の方がたくさんいて、ECサイトを立ち上げるなら今しかないと思ったからです。レストランでは、そこで販売する野菜のすばらしさを伝える料理を提供していきます」とのことだ。

旬の野菜本来の旨味を極限まで引き出し、かつ彩りあふれる芸術作品のような“至高の一皿”は、世界中のVIPや食通をも魅了してきた。そんな渡邉氏の料理を支えてきたのは、渡邉氏が惚れ込んだ全国のおいしい野菜だという。「料理を通して野菜の魅力を伝えていくだけでなく、生産者とお客様を繋ぐことができるのは、これまで多くの食材を扱ってきたからこそだと思っています」と渡邉氏。

銀座にオープンした「FARM AKIRA」では、1万2000円、1万8000円のコースや、ソムリエの厳選ペアリングを含めた3万円(すべて税・サービス料別)のコースを提供。どれも野菜をこよなく愛する渡邉氏がそのとき手掛けたいと思う野菜や食材を使い、その魅力を引き出した唯一無二のコースだ。味はもちろん、見た目も芸術品のような美しさで、料理が提供されるたびに心が躍る。

そんなレストランで使われる食材が、ECサイトを通して入手でき、さらに購入者限定で渡邉氏のシークレットレシピ動画も見ることができるというのが本プロジェクトの醍醐味。レストランで渡邉氏の料理を食べるのはもちろん、自宅でプロの味を再現して、野菜のおいしさを再認識してもらうことも渡邉氏の望むことだ。

野菜だけでなく、渡邉氏が愛用する包丁や、自らオーダーしたこだわりのワイングラス、お店でも使っている調味料なども購入できるのは、料理に関心の高い人にとってはたまらない。料理人であり“畑の伝道師”といわれる渡邉氏のこだわりが詰まった「FARM AKIRA」。お店でもECサイトでも、野菜や食の魅力を伝え続けてくれるはずだ。

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