人気YouTuber・大関れいか初の単行本「すべてにおいて全人類平均型の私だけど最高に幸せ」が発売中だ。著者の大関は、6秒動画投稿アプリ「Vine」で一世を風靡し、現在も総フォロワー数180万以上の“SNSクイーン”として、若者から絶大な支持を得ている。

この書籍には、彼女のポジティブな人生観や恋愛観とともに、人気インフルエンサー・kemioとのスペシャル対談も掲載されている。「Vine」で絶大な人気を博した“戦友”でもある大関とkemioによるこの対談は、SNSをフル活用してきた2人だからこそ知っている「SNS全盛時代のサバイバル術」がテーマ。本記事ではこの対談の未収録分の中から、2人の本音トークを抜粋する。

■SNSの向こう側には自分と同じ“人”がいる
大関—アンチとか攻撃的な人ってどこにでもいるよね。私は「言わせておけばいっか」くらいに思ってるけど、まったく気にならないってことではない。最近あったのは、私がYouTuberの友だちにコメントしたら、その子のアンチが私にコメントしてくる、っていう。私に言っても仕方なくない(笑)?こういう感じに巻き込まれたりすると、友だちにコメントしにくくなるのがイチバン嫌。

kemio—SNSとかネットでの人付き合いって、私たちが高校生だった頃と比べると圧倒的に多くなってるじゃん。学校に通ってる世代の子たちはSNSがなかったら人間関係が成り立たないだろうし、大人もリモートワークとか始まってるから、直接会ったことがないままネット上で「こんにちは」ってことがめちゃくちゃ増えてるよね。SNSにまつわる問題とか悩みとかは、どんどん大変になっていくんだろうなって思う。

大関—私たちの学生時代は、SNSそのものが出てきたばっかり。攻撃的なコメントをする人も少なくて、自分の好きなことだけつぶやいてればよかったから、幸せな時代だったよね。

kemio—そうだね〜。あと、SNSの影響力の大きさを昔はみんなよくわかってなかった。もちろんウチらも含めて。私は高校生のとき、汚い言葉でツイートしてたのを親戚のおじさんに見つかって、揉めちゃったことがあって。それから5年間、その親戚とウチの家族が口をきかなくなっちゃったの。私のせいで。そこでSNSの影響力を思い知った。

大関—当時よりも今のほうがSNSの影響力は確実に大きくなってるよね。

kemio—SNSでの人との距離感とかエチケットとか、大人や親世代もいっしょに考えて子供のうちから教えていかないといけないんじゃないかな。トラブルになるのは子供だけじゃないけどね。子供も大人も、みんな人と人との距離感がバグってる気がするし。

大関—それは絶対にあるよ。友だちとの距離感、家族との距離感、それぞれ大事なわけで。でも、SNSだと他人同士の距離感を超えていきなり近くまで踏み込めちゃう。どこまで踏み込むかはその人次第だけど、その距離感を見極めるのは、全員が完璧にできるほど簡単なものじゃないんだよね。だからこそ「SNSの向こう側には自分と同じ“人”がいるんだよ」っていうのを、みんなが気にかけながらSNSを使えるといいんだけど。

■画面の中の世界だけで判断しちゃダメ
kemio—最近びっくりするのは、街を歩いててもベビーカーの中の赤ちゃんがiPad触ってたりすること。今はインターネットに関わる機会が幼い頃からすでにあるんだなって実感しちゃう。そういう今の子供たちに小さいうちから知っておいてほしいのは、インターネットで見ている世界がすべてではないんだよっていうこと。

大関—私もそれは超思う。画面の中の世界だけで判断しちゃダメだよって思う。

kemio—SNSの画面をのぞき込むと、他人の生活が簡単に見えるでしょ。しかも必要以上に見えちゃう。「この人は幸せそう」とか「私より大変そう」とか伝わってくるから、自分の生活と比べがちなんだけど、その「幸せそう」「大変そう」も画面を見ただけの決めつけだもんね。本当のところはわからないのに、画面で見た他人と自分をどうしても比べちゃう。SNSを見ながら“人と比べる”っていう溝にハマッたら、なかなか抜け出せないんじゃないかな。

大関—確かに「あの人はあんなに楽しそうなのに」みたいな目線で考え始めちゃうと、そのループから抜け出すのが難しいよね。でも、プラス方向で“人と比べる”こともできると私は思ってる。人と比べることで「自分もがんばらなくちゃ!」って気持ちが生まれて、自分自身が成長できるっていう実感があるし。他人と自分を比べることって、生きていたらどうしても避けられないけど、自分の成長や学びに繋がるようにプラス方向に変えることはできると思うの。

kemio—私は他人と自分を比べ始めたら一生考えちゃうから、そうなる前にSNSからちょっとだけ離れるようにしてる。マイナス方向に考え始めそうな自分を引きずり倒して強制送還だよ!

■大関れいか
10代で動画投稿を始め、動画共有サービス「Vine」では「日本一フォロワーを持つ女子高生」としてティーンの人気を集める。現在はYouTubeに活動の場を移し、インフルエンサーの枠を飛び越えてラジオパーソナリティー、CM出演などさまざまなメディアで幅広く活動。女優としても活躍中で、映画『屍人荘の殺人』やドラマ『どんぶり委員長』などにも出演。

■kemio
ハイテンションな語り口のトークで絶大な支持を得ている人気動画クリエイター。大関れいかとは、動画共有サービス「Vine」で同時期に活動していた旧知の仲。現在はニューヨークに拠点を移し、YouTubeなどのSNSから発信をしつつモデルや歌手として幅広く活動。2019年に発売した初エッセイ『ウチら棺桶まで永遠のランウェイ』が文庫版として発売中。