「一風堂」から“麺なしラーメン”が誕生した意外な理由とは?

16年3月より麺の代わりに豆腐を入れる「白丸とんこつ豆腐」を販売している「一風堂」。名店がなぜラーメン界のタブーともいえる“麺なしラーメン”を開発したのか? 同店を運営する「株式会社 力の源カンパニー」の営業本部に属し、エリアマネージャーとして店舗の管理から新商品の開発まで携わる樋渡(ひわたり)憲二さんに、その理由や女性がターゲットのルミネエスト新宿店の商品開発について聞いてみました。

■ おいしさの追求から低糖質メニューが誕生!

「白丸とんこつ豆腐」は、低糖質メニューとして売り出したと思われるだろう。しかし開発時に、その概念はなかったのだそう。

「社内で『豚骨スープに豆腐を入れてみたら、おいしそうだね』という話が出て、実際に入れてみたら本当においしくて。そこから、単純に豚骨スープと豆腐を組み合わせた、おいしい商品を追求した…という。苦労話? 特になかったです。試食会ではグループ会社のメンバーも参加してくれて、みんなで新しいことを始める面白さがありました。そして、いざ販売してみたら、女性や糖質を気にされるサラリーマンの方のニーズがすごくあって驚きました(笑)」

ルミネエスト新宿店には「白丸とんこつ豆腐」以外にも通常ラーメンよりも約2分の1のサイズで提供する「1/2白丸元味」などがある。また、糖質量が約半分の麺「糖質ニブンノイチ麺」も用意。ただし、糖質オフやカロリーオフを強調しているわけではない。

「むしろ、『量や糖質を減らした分、サイドメニューも頼んでみて』と、今までのラーメン店のイメージの枠を超えた楽しみ方を提案しています。カフェのような女性にくつろいでいただける空間とメニューを作ることを、常に模索していますね」

■ こってりもOK! 新メニュー開発は女性を元に開発

ルミネエスト新宿店のサイドメニューには、「ルイボスティのなめらかプリン」などのデザートやスムージーまでそろう。これらのメニューはどのように開発されたのだろうか?

「女性の意見を参考にして考えています。店舗のスタッフや会社の社員はもちろん、常連の方にも、新メニューについて相談しています。それでパクチー水餃子やスムージーなどが生まれました。また、新作の反応を知るために、食後に感想を聞くようにもしています。男性だけで考えるとヘルシー路線に走りがちでしたが、こってりしたメニューが女性に意外と好まれることも知りました」

1985年創業の「一風堂」は、「女性一人で入りやすい店」をコンセプトに掲げる。その流れで16年、ルミネエスト店が誕生し、今では女性客が全体の約8割を占拠。「ラーメン=男子」の時代は終わりを告げ、ここから新たなムーブメントが起きそうな予感がする。(東京ウォーカー・取材・文=小林智明/東京ウォーカー編集部)


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