13機関の台風進路予想 精度の検証と今後の課題は

13機関の台風進路予想 精度の検証と今後の課題は

2017/08/09 16:48 ウェザーニュース

18日と18時間に渡り存在した台風5号は、8月9日3時に温帯低気圧へと変わりました。
今回の台風は、大変動きがよみずらく、世界の13機関の予想が最後までほぼ揃うことの無い進路予想が難しい台風でした。

揺れた13機関の予想

台風5号が、まだ小笠原付近にいた頃は、予報のブレ幅がかなり大きくなっていました。
さらに、四国付近に接近してからもその進路予想は大きく分かれ、日本海に向かわせるもの、太平洋に向かわせるものなど、大きく分かれていたのです。

実際は日本海に向かい山形沖で消滅。この時点では、一番左側の進路予想が当たっていました。
では、この台風5号が存在した約19日間の総合では、世界の機関のどこが一番当たっていたのか?

各国がしのぎを削って改良を重ねている気象予報モデル(モデル=予報の仕組み、計算方法)ですが、特に台風のメカニズムについては不明点も多いため、細かな計算手法は各国様々。よって計算結果も様々となっています。

上のグラフを見ると各機関とも、予想が3日後、5日後‥と未来になるほど予想と実際との差が大きくなっています。

このグラフで一番下、つまり一番精度が良かったのは、「イギリス」の気象機関でした。

ジレンマがつきまとう
台風の進路予想

なお今回、13の進路予想を発表するにあたり「結局、どの線がどの機関かわからない」という声が有りました。

この点については、「気象業務法」という法律が大きく関わってきています。

法律では、「気象庁以外の者は警報を発表してはならない」とあります。

台風は、暴風警報に相当する予報にあたるため、民間企業や団体が独自の見解を勝手に一般に対して公表することは認められていません。

一方で、個別の情報提供契約(←とても表現が難しいのですが…)に基づいて提供することまでは禁止されていません。

気象庁以外のものが独自の見解を勝手に公表しないとされているのは、一元的な情報に留めないと、国民に混乱が生じる危険がある、という考え方であると理解できます。

情報の品質を向上させていく取り組みを

しかし、今回の台風の例を見るまでもなく、各国研究機関等、たくさんの違った意見もあること自体は事実です。

そこでウェザーニューズでは一般の方々のどなたに対しても提供する情報は、気象庁の予報を補足するにとどめ、独自の情報は、プレミアムメニューをお使いの会員様に限って提供させていただいております。

気象庁に限らず、3つの機関の情報と、その見方についての解説を加えた台風進路予測を従来より配信しています。

今回の精度評価結果を踏まえ、他の機関の情報を加えるなど、情報の品質を向上させていく取り組みを今後も継続していきたいと考えております。

さらに、ユーザーの皆様から多くの情報をいただくことで、より実態に即し防災・減災に繋がる情報をお伝えすることが可能です。
今後共、みなさまご協力のほどよろしくおねがいします。

関連記事

おすすめ情報

ウェザーニューズの他の記事もみる
主要なニュースをもっと見る
社会のニュースをもっと見る
経済のニュースをもっと見る
政治のニュースをもっと見る
国際・科学のニュースをもっと見る
エンタメのニュースをもっと見る
スポーツのニュースをもっと見る
トレンドのニュースをもっと見る
生活術のニュースをもっと見る
地域のニュースをもっと見る

社会のニュースランキング

ランキングの続きを見る

社会の新着ニュース

新着ニュース一覧へ

人気記事ランキング

ランキングの続きを見る

東京の新着ニュース

東京の新着ニュースをもっと見る

コラム・街ネタ

東京のコラム・街ネタをもっと見る

特集

特集一覧を見る

記事検索