止むを得ず複数人でクルマ移動する際に実施すべきコロナ対策とは

クルマの複数人での同乗はプチクラスターが発生しかねない

 3密を避けるというのは、すでに誰もが知っていることだろうし、実践しているだろう。不要不急での外出はそもそもダメだが、クルマでの移動も密集を避けるという意味では大いに効果がある。ただ複数人数で乗ると、プチクラスターが発生しかねない。今回は1台のクルマで多人数移動する際の予防ポイントを整理した。

 つねに一緒にいる家族はすでに感染リスクを共有としているので別として、友人や会社の同僚などと同乗する際は「まさか目の前にいる人間が感染しているはずはないし、疑うのは失礼」、「この場に限ってそんなことはない」と思いがち。今や「自分も含めてかかっているかもしれない」という意識で行動するのが基本だけに、そのような意識は捨てるべきだ。「かかってなかったら、それでよし」と思うようにしよう。

 それを踏まえて、まずは乗る前の準備。マスクはコロナウイルスの大きさと繊維の目のサイズからして、感染防止には効果が薄いとされるが、感染者に関しては、飛沫の拡散防止に効果がある。そのため全員マスク着用は必須。ただ、唾液にウイルスが含まれている場合、マスクの目に引っかかるため効果があるとされているが、乾いてくると呼吸によって飛散する可能性もある。マスク不足が続いているので難しいだろうが、本来は1時間毎につけ替えるのが基本で、その際も静かに (振ったりするとウイルスが飛び散るので)、ビニール袋に入れて捨てるようにする。また替えのマスクがない場合は、消毒液を噴霧してもいい(こちらも品薄ではあるが)。

中性洗剤をぬるま湯で薄めたものも効果あり!

 そして車内の除菌はアルコール、次亜塩素水などを使って、ステアリングやシフト、ドアノブ、スイッチ類を拭いておく。ちなみに次亜塩素水は金属部分に使うとサビることもあるので、5分以上放置してから水拭きするといいだろう。ちなみにアルコールも含めて、拭いた瞬間にウイルスは破壊されると思うかもしれないが、実際はしばらくしないと効果は完全に発揮されないということを覚えておいてほしい。

 ただ、アルコールはもちろん、次亜塩素水も非常に手に入りにくくなっている。そのときはSARSのときに公的機関が検証済みの、中性洗剤をぬるま湯で薄めたものでもかまわない。濃度は1パーセント程度で、中性洗剤に含まれている界面活性剤がウイルスを包んでいるエンベロープを破壊してくれる。エンベロープは脂質でできているため、ぬるま湯の熱によって柔らかくするのだ。手洗いも水よりお湯でしたほうがいいというのは同じ理由。

 ドライブ中は飲み物を少しずつでいいので、頻繁に飲む。新型コロナウイルスが粘膜に付着して活性化するまで10分ぐらいかかると言われているので、その間に飲み物で胃に流して胃液で殺すという方法だ。食べ物に付着して腸から感染するのではという意見もあるし、今回の新型コロナについては実験などで実証されていないが、インフルエンザが大流行した際に多くの医師がやっているもの。特性が違うとはいえ、インフルエンザで効果があるとすると新型コロナに対しても行なって損はないだろう。

 最後に運転中は窓を開けて換気をする。開けっ放しは無理だとしても、外気導入にして後席の窓を少し開けておくだけでも換気は十分にされる。また、温度が低く、乾燥している場所を好むという研究結果もあり、エアコン内部に長期間溜まっていることも指摘されている。まったく使わないというのは無理としても、やはり外気導入にして、少し窓を開けておくか、定期的に開けるようにするといいだろう。

 コロナウイルスは非常に小さいので、風で舞いやすいのが特徴。クルマに限らず、換気が大切と言われるのはこのためだ。体内に入らない限りは不活性で転がっていたり、舞っていたりするだけなので、対策時のイメージとしては花粉と同じように考えるのもいいだろう。服にも付くので、室内などの密閉空間でぱたぱたと払うのは厳禁。クルマなら降りてから、風通しのいいところで風向きを意識しながら軽く払うというのも効果的だ。

 また直接粘膜に付着するよりも、手に付いたウイルスが顔に付いて、それが口や鼻、目の粘膜に付く方が感染パターンとして多いとされてるいので、やはり手洗いは基本中の基本。クルマに関係なく励行してほしい。また、何度も言うが、クルマでも不要不急の外出は避けるべき。都内でも他府県ナンバーのクルマを多く見かけるが、越境もウイルスの移動を招くということを意識してほしい。