東大筆頭に人気大学は狭き門に、中国人の留学ブームで二極化

東大筆頭に人気大学は狭き門に、中国人の留学ブームで二極化

ブランド大学留学は競争激化

 中国人留学生の質は、二極化している。留学生の絶対数が増えたことで、知名度のあるブランド大学への進学は狭き門になっている。一方、少子化に伴う定員割れを補うため、日本人よりも留学生を多く受け入れる大学も出てきた。中国人の留学ブームと、日本の大学の生き残り戦略が一致した結果だ。

 公益社団法人科学技術国際交流センター参事で主任研究員の秦舟さんは、「中国人留学生向けの塾が増えており、日本語能力試験や大学院に入るための試験に特化した指導をしている。留学生が増え、競争が激しくなっているため、小論文の書き方といった細かなことまで教える。良い大学に入る学生の質は上がっていると言える」と話す。こうした塾は、東京大学や早稲田大学など、ブランド大学の卒業生が立ち上げる場合も多いそうだ。

 「2013年と今を比較すると、来日する中国人留学生数は10%伸びていて、中国に帰国する数も10%伸びている」

 秦さんはデータを紹介したうえでこう続けた。

 「日本に残れば日本の利益になる、中国に戻ると中国の利益になるという考え方もあるでしょうが、それは正しくない。中国に帰ったとしても、将来的に日中の橋渡しに使えるコネクションが中国にできるわけだから、それは日本の利益になるはず」

 留学生の卒業後の進路を、近視眼的にならず、広い視野でとらえるべきとの指摘だ。

 中国人留学生のこうした変化を、受け入れる側の教育者はどう感じているのか。次回以降のインタビューでは、大学教員の立場から、日本の社会や留学生の就職先になり得る企業に求めることを紹介する。

  
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