授乳のリズムがだいぶ整ってくる生後3ヶ月。それでも赤ちゃんの飲む量が少なかったり多かったりすると不安になるものです。今回は目安となる育児用ミルク(以下ミルク)の量や混合栄養の進め方について解説します。

生後3ヶ月、4割以上の赤ちゃんがミルクを飲んでいる

国が行った赤ちゃんの栄養方法についての調査では、生後3ヶ月の赤ちゃんの10.2%がミルクのみ(人工栄養)、35.1%が母乳とミルクの両方を飲んでいる(混合栄養)という結果になりました[*1]。

生後1ヶ月時点と比べると、このころには混合栄養が10%ほど減り(45.2%→35.1%)、ミルクのみの子が増えている(3.6%→10.2%)ようです。

生後3ヶ月ってこんな時期

毎日違った表情や仕草を見せてくれる赤ちゃんですが、生後3ヶ月の発育・発達の状態はどのようものでしょうか。

体の大きさは?

生後3ヶ月の赤ちゃんの身長・体重のおおよその目安は以下の通りです[*2]。

身長

男の子:57.5〜66.1cm 女の子:56.0〜64.5cm

体重

男の子:5.12〜8.07kg女の子:4.84〜7.53kg

(3〜97パーセンタイル)

体重は生まれたころのおよそ2倍にまでなって、抱っこの際のずっしりとした重みに成長を実感しますね。

なお、このころから体重の増え具合がやや緩やかになり、期待される増加としては1日平均15〜20gほどとなります[*3]。

うんちの様子は?

腸管の成熟にともない、頻繁だったうんちも生後3ヶ月ごろには回数が減り、水っぽさもなくなってきます。

うんちが固くて排便時に苦しそう・お尻を痛がる・泣く、回数が少なくお腹が張っているなどがあれば、便秘の可能性があります。悪化させないためにも、小児科を受診しましょう。

このころの赤ちゃんはこんなことができる!

首がすわり始めるので、お世話も楽になってくるでしょう。また、自分の手をじっと見つめる「ハンドリガード」をする赤ちゃんもいます。自分の握りこぶしを凝視するつぶらな瞳……いつもと一味違った表情が印象的です。

そのほか生後3ヶ月の様子はこちらの記事をご覧ください。

【医師監修】生後3ヶ月の赤ちゃんの成長や発育状況は?スキンシップの注意点
https://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/979

生後3ヶ月、ミルクの量は?

生後3ヶ月の赤ちゃんに育児用ミルク(以下ミルク)をあげる場合、どのくらいの量をあげればいいのでしょうか。

ミルクの量と回数の目安

厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」には以下のような記載があります。

《育児用ミルクの場合》 授乳量は、子どもによって授乳量は異なるので、回数よりも1日に飲む量を中 心に考えるようにする。そのため、育児用ミルクの授乳では、1日の目安量に 達しなくても子どもが元気で、体重が増えているならば心配はない。

出典:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_04250.html

このころの赤ちゃんは、すでにある程度自分で飲む量を調整できるので、間隔や量をきっちり守らなくても大丈夫。ミルク製品などに記載されているものを目安に、赤ちゃんに合った適量をあげましょう。

生後3ヶ月の標準調乳量(cc)と1日の授乳回数

[*4]〜[*9]を元に作図

混合栄養の場合は?

母乳の状態や仕事などの生活スタイルの関係で、母乳とミルクの両方を授乳する混合栄養には、以下のようなバリエーションがあります。

① 毎回母乳+ミルク:先に母乳をあげてその後ミルクを足す
② 夕方だけ足す:母乳の出がいい時間帯は母乳のみ、出がよくなくなる夕方以降は先に母乳をあげてその後ミルクを足す
③ 日中のみミルク:ママと一緒にいられる時は母乳で、離れている時間帯はミルクを与える
④ 交互:「今回は母乳、次の時間にはミルク」と授乳タイミングで交互に与える
①②の場合は、先に飲んでいる母乳の分があるので、ミルク量は目安よりも少なくなるでしょう。ママや赤ちゃんにあった方法を見つけてください。

まとめ

生まれたころに比べると体重が倍増し、首すわりもしっかりしてくる生後3ヶ月。1日5回、200cc程度がミルクの目安となりますが、これにこだわりすぎず、赤ちゃんの様子や栄養方法(ミルクのみか混合か)なども考えて調整しましょう。

この記事の監修ドクター 梁 尚弘先生
りょうキッズクリニック(埼玉県所沢市)院長。平成10年順天堂大学卒業後、日本大学小児科研修医、沼津市立病院小児科、横須賀市立市民病院小児科、日本大学小児科助教、瀬戸病院小児科医長を経て現在に至る。小児科専門医。

(文:マイナビウーマン子育て編集部/監修:梁尚弘 先生)

※画像はイメージです

参考文献
[*1] 厚生労働省「平成22年乳幼児身体発育調査」
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/kekkagaiyou.pdf
[*2] 厚生労働省「平成22年乳幼児身体発育調査」
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/kekkagaiyou.pdf
[*3]厚生労働省「乳幼児身体発育評価マニュアル」
http://www.niph.go.jp/soshiki/07shougai/hatsuiku/index.files/katsuyou.pdf
[*4]明治HP「赤ちゃんに必要なミルクの量を知ろう 標準調乳量」
https://www.meiji.co.jp/baby/club/category/ask/milk_qa/as_milk_qa272.html
[*5]森永はぐくみ製品パッケージ「標準使用量」
[*6]雪印メグミルクHP「『雪印メグミルク ぴゅあ』の上手な作り方 標準使用量」
http://www.snowbaby.jp/babymilk/babymilk-pure/
[*7]雪印ビーンスタークHP「すこやか 標準使用量表」
https://www.beanstalksnow.co.jp/babymom/sukoyaka_p/
[*8]アイクレオHP「月間別ミルク量の目安」
https://www.icreo.jp/products/balancemilk/
[*9]和光堂HP「はいはいの作り方 標準使用量表」
https://www.wakodo.co.jp/product/milk/haihai/howtomake.html

※この記事は、マイナビウーマン子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

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