男性ラッパーのジコ(ZICO)がヒット曲「Any Song」でシンドロームを作り上げ、制作者であると同時にアーティストとして音楽人生の第2幕を開けた。

ジコは先月13日にシングル「Any Song」をリリースした。新曲「Any Song」はダンスホールを中心に構成された楽しいリズムとウイットの利いたリフレイン、ラップとボーカルを自由自在に行き来する彼ならではのパフォーマンスが際立つ楽曲だ。ジコが直々に作詞・作曲に参加し完成度を高めた。

「Any Song」は彼が久しぶりにリリースする軽快な音楽という点で多くの人々の関心を集めた。ジコは2018年にアナログの感性がにじみ出る「SoulMate」で繊細な一面を見せ、2019年には本人の思いを正直に淡々と盛り込んだ“THINKINGシリーズ”で抒情的な音楽を聞かせたりもした。

2年余りの間、静かなムードの音楽で新しい一面を見せていたジコは「Any Song」を通じてもう一度変化を試みた。ジャケットアルバムから愉快な雰囲気がにじみ出る楽曲は、弾けるビートと耳に残るメロディで中毒性をアピールした。音楽そのものも複雑ではなく簡潔でリスナーたちが簡単に口ずさむのにいい。

ここに興味深いマーケティング方式が加わった。ジコは「Any Song」をリリースする前にガールズグループ「MAMAMOO」のファサや女性ソロ歌手のチョンハとともに“Any Songチャレンジ”の動画を撮りSNSに掲載した。“Any Songチャレンジ”はジコの歌に合わせて楽しくダンスを踊るもので、真似しやすいというのが強みだ。特にチャレンジ自体がひとつの遊びと認識され、SNS上にブームが起きた。これに多くの音楽ファンたちはもちろん、イ・ヒョリ(Fin.K.L)などのスターたちまで“Any Songチャレンジ”に参加し、自ずとPR効果が高まった。

そのおかげで「Any Song」はリリース直後、韓国の音源チャートの1位を席巻したのをはじめ、30日目で「Melon」や「FLO」などの音楽配信サイトでトップを走っており、「ガオンチャート」でも3週連続でデジタルチャートとストリーミングチャートの1位を記録した。それでけでなく、アメリカのビルボードの「ワールド・デジタル・ソング・セールス」のチャートにも3週連続ランクインし、“Any Songチャレンジ”はグローバル動画プラットフォーム「TikTok」の再生回数7億回を突破し、グローバルな人気を誇示した。

「Any Song」はトレンディな音楽生産、タイムリーなマーケティングが作り出した最高の成果物であると言える。その中心にはジコがいる。ジコは「Any Song」を通じてプロデューサーや制作者としての能力を存分に発揮し、いっそう進化した姿を見せ、新しい音楽人生の第2幕を開けた。歌謡界に愉快な“フック”を飛ばした彼の次のステップがさらに気になるところだ。