女優チョン・ミソンさんがこの世を去って1周年になる日だ。彼女はまだ仲間たちとファンの記憶の中に残っている。

故チョン・ミソンさんは、昨年6月29日午前、ホテルの部屋で死亡したまま発見された。マネージャーの通報で救急隊が出動したが、すでにチョン・ミソンは死亡していた。警察はホテルで死体を検案し、遺書は発見されなかった。

当時の所属事務所は「女優チョン・ミソンさんが今年50歳で亡くなった」とし「普段うつ病で治療を受けていたが、悲しいニュースを伝えることになった」と発表した。

1970年生まれのチョン・ミソンさんは、着実に映画やドラマなどで活躍して演技派俳優としての地位を固めてきた。代表作にドラマ「烏鵲橋の兄弟たち」、「太陽を抱いた月」、「六龍が飛ぶ」、映画「バンジージャンプする」、「母なる証明」、「殺人の追憶」などがある。

遺作映画は「わが国の語音」(2019)だ。 「わが国の語音」でチョン・ミソンさんは仏心深い世宗大王の妻昭憲王后役を演じ、特有の優雅な気品を見せた。 「わが国の語音」はエンディングクレジットの最後に「美しい俳優、故チョン・ミソンさんを忘れません」という字幕を浮かべ追悼した。

一緒に主演を務めたソン・ガンホは試写会後の記者懇談会で、劇中の主要な場面である薦度斎(死者への儀式)の場面で、自分の父親が亡くなった記憶を思い出させ、「(チョン・ミソンさんまでこの世を去り)映画を見ながら計り知れない感情がある」とし、悲しみを表わした。

パク・ヘイルも「個人的には先輩の最後の作品を一緒にでき、あまりにも光栄で、ご覧の方を私たちの作品を温かいぬくもりで包んでくださると思う」と述べた。

また、故人と映画「殺人の追憶」、「母なる証明」などを一緒にしたポン・ジュノ監督は「わが国の語音」の感想で「チョン・ミソンさんについて言葉は惜しみたい」とし「白い雪が舞う彼女の最後のショットがひときわ美しかったという話だけを残す」と切なさを表わした。

1周忌が迫ってくると、チョン・ミソンさんと友情を交わした同僚俳優たちがSNSで懐かしさを表現した。

俳優ソ・ユジョンは24日、自分のSNSに「言わないのは、知らないのでも忘れているわけでもない」とし「毎日考えることはできないが、忘れていない」と文を載せチョン・ミソンさんを覚えていた。続いて、「姉さん、そこでは辛くいないで」と「いつも気を使いながら人と接していた女優、あなたは永遠に私たちの記憶から忘れずに忘れられない、記憶する」と付け加えた。

俳優キム・ナウンも25日、自身のインスタグラムにチョン・ミソンさんと一緒に撮った写真を上げて「私の友人ミソン、とても恋しい、電話したら出てくれそう」と「あちらでは楽にしてる? 私たち、一緒に老いていて、時間が多いと思ったのに…寂しく雨が降ってるね、ミソン」と文を載せチョン・ミソンさんを思い出した。