俺たち同級生〜中村剛也と栗山巧は西武一筋18年と元気。九州の豪腕・寺原隼人はプロ人生に幕……
 パ・リーグ2連覇を達成した西武が契約更改で大判振る舞いしている。MVPを受賞した森友哉、2年連続で本塁打王に輝いた山川穂高の両選手は、そろって年俸2億円(推定)を超えた。4番に返り咲き、打点王を獲得した中村剛也は9000万円アップとなる3億5000万円(推定)を勝ち取っている。

 そんな中村は1983年8月生まれ。2020年シーズン中に37歳となるベテラン選手。現役選手も少なくなってきた。同学年となる選手は誰がいるのだろうか。今回の連載企画「俺たち同級生 縁でつながった男たちの物語」では、1983年生まれ世代(1983年4月2日〜1984年4月1日生まれ)の選手をピックアップしてみた。

◎中村剛也と栗山巧の西武コンビ

 中村と同学年の選手といえば、まずはチームメートの栗山巧。2001年のドラフト会議において2位で指名された中村に対し、栗山は4位指名。これまで両選手とも移籍することなく、西武一筋でプレーしてきた。同期入団かつ同学年でコンビとして同一チームで戦った最長は槇原寛己と村田真一(元巨人)、福浦和也と小野晋吾(元ロッテ)の20年。こちらの更新にも期待がかかっている。

 そんな栗山は2019年シーズンに3年ぶりとなる規定打席に到達し、通算安打数を1825本にまで伸ばした。名球会への入会条件でもある2000本安打も視界に入っている。

 他球団に目を向けるとこの学年では、松田宣浩(ソフトバンク)の名前が挙がる。中村も松田を意識しており、東京オリンピックの話題を向けられたときにも「サードはマッチ(松田)さんがいるから」と笑いながらコメントしたほど仲もよい。

 この3人が現役野手の代表的な選手となるが、ほかには川島慶三(ソフトバンク)、井野卓(ヤクルト)、岡崎太一(阪神)も同世代だ。川島はこのオフに複数年契約を結ぶなど、まだまだ元気。井野と岡崎は2軍暮らしが長いものの、ベテランとして若い投手たちを引っ張っている。

 36歳となっても現役を続けているだけあり、それぞれが持ち味を発揮している。

◎巨人の大竹寛がV字復活

 一方の投手陣はどうだろうか。年齢からか先発よりも中継ぎで活躍する選手が多い。青山浩二(楽天)や大竹寛(巨人)、近藤一樹(ヤクルト)らがこの学年だ。また、海を渡って活躍する平野佳寿(ダイヤモンドバックスFA)も同世代になる。

 とくに大竹は2019年シーズンに中継ぎへ転向しV字復活。32試合の登板で4勝0敗8ホールド、防御率2.77と優勝の原動力となっている。NPB通算100勝も達成し、最高のシーズンとなった。

 近藤は日大三高時代に2001年夏の甲子園で優勝投手に輝いた。高校時代のトップランナーが、現役晩年になっても結果を残し続けているのである。

 先発投手では金子弌大(日本ハム)、岩田稔(阪神)の2人がいる。2019年シーズン、金子は新天地である日本ハムで「ショートスターター」含め起用法がガラリと変わったが、最終的には26試合の登板で8勝7敗2ホールド、防御率3.04とまとめてきた。

 一方の岩田は4年ぶりとなる完投をマークするなど、77回2/3を投げ3勝。防御率4.52はいまひとつだが、最低限の成績を残している。若い投手陣が増えてきているが、2020年シーズンも先発ローテーションの一角を狙っている。

 各選手ともにそれぞれ低迷期がありながらも、それを乗り越えここまで現役を続けてきた。すでにベテランの域に達しており、守護神として、エースとしてバリバリ投げるのは現実的ではないかもしれない。しかし、円熟味のある投球でチームを支える存在となっているはずだ。

◎今年ユニフォームを脱ぐ寺原隼人ら

 2019年シーズン限りで現役を引退したのが今江年晶(楽天)、寺原隼人(ヤクルト)、三輪正義(ヤクルト)、高橋聡文(阪神)である。

 なかでも寺原は日南学園高時代に2001年夏の甲子園で当時の最速となる154キロを計測。同年のドラフト会議で4球団から1巡目指名を受け、ダイエー(現ソフトバンク)へと入団した。ちなみに同大会の優勝投手である近藤はドラフト7巡目で近鉄から指名された。

 しかし、結果的に近藤のほうが選手寿命は長いものとなった。これもまた野球の面白さのひとつだろう。

 残り少なくなってきた1983年生まれ世代の選手たち。現役生活の最終章を華々しく飾って欲しい。

(※成績は2019年シーズン終了時点)

文=勝田聡(かつた・さとし)