学生組織などから管理を委任されている会費500万円超を着服し私的流用したとして、山形大は14日、米沢市の米沢キャンパス事務部の男性副課長(53)を同日付で懲戒解雇処分にしたと発表した。パチンコ代に使ったといい、同大は今後、県警に被害届を出す方針。同日、山形市の同大小白川キャンパスで阿部宏慈、小島浩孝の両理事が会見し、謝罪するとともに概要を明らかにした。

 同大によると、着服されたのは、サークル活動を補助するために工学部の学生から集めた学友会費と、大学祭の開催補助など学生の福利厚生を支援するため保護者らから集金した同学部後援会費の一部。事務部の学務課副課長を担当していた際の2015年10月〜19年5月まで、学友会と後援会の口座から33回にわたり、計537万7881円を不正に取得した。内訳は学友会費が207万5881円、後援会費は330万2千円。

 学友会と後援会の口座とも上司である同キャンパス事務部長が印鑑を管理し、決裁を行っていた。副課長は自身が管理する学友会費については、物品購入などに必要な支払い決議書をねつ造したほか、学生の課外活動の経費を水増しするなどの手口で着服。非常勤職員が経理を担当していた後援会費は、学生行事などの補助に関する虚偽の申請書類を提出し、支援金をだまし取った。

 昨年7月末ごろ、後任の学務課副課長が学友会費の収支資料を整理した際に書類の不備に気付き、前副課長が両会の総務などを担当していた14年10月1日〜19年6月30日までの資料を精査し不正が分かった。

 会見で小島理事は「申請や決裁などのチェックが甘かった。今後は大学の会計課を通す仕組みに変えていく」とした。処分を受けた副課長は「大変申し訳ないことをした。パチンコ代を補うためにやってしまった」とし、返済する意思を示しているという。また、管理監督責任として現在の米沢キャンパス事務部長と元事務部長2人の計3人をけん責の懲戒処分とした。小山清人学長は「関係者に深くおわびする。今回の事態を厳粛に受け止め、再発防止に努める」とコメントした。