山形銀行は15日、転職した元行員を再雇用する制度「ジョブリターン制度」を創設し、2月から運用を開始すると発表した。前例や常識にとらわれず、異業種などでの経験を生かしたイノベーション創出と組織活性化が狙い。処遇も退職後の勤務実績や経験を踏まえるため、同行は「銀行から離れたことがハンディにならない、戻りやすい環境を整備した」とする。同様の再雇用制度は県内金融機関で初という。

 結婚や育児、介護、配偶者の異動など、やむを得ない事情で退職した行員を再雇用する従来の制度「リ・チャレンジ制度」を刷新。自身のキャリアアップのため異業種や他行に転職した元行員(同行で3年以上勤務し、退職後7年以内)にも対象を広げる。これまでにも転職者を再雇用したケースはあるが、復帰を希望する元行員からは「処遇面が不安」といった声があった。新制度は正社員での採用を前提とし、処遇は辞める前の同期行員と同水準を基本に、退職後のキャリアを評価し検討する。

 マイナス金利政策の影響で金融機関の経営環境は厳しさを増しており、各行は新たな収益確保策を模索している。採用担当者は「退職前に培った知識や経験に加えて、新天地で得た知見や人脈、経験を再び山形銀行で生かしてほしい」と話している。