一線で活躍するアスリートやそのサポーターらを講師に招いたアンチ・ドーピング研修会が11日、山形市の山形国際交流プラザで開かれ、禁止薬物対策についての動向や情報などを共有した。

 「私が考えるアンチ・ドーピング」と題し▽アスリート▽トレーナー▽医師▽歯科医師▽薬剤師▽栄養士−が現場の視点を交えて講演した。カヌースプリントのトップ選手で県スポーツ協会スポーツ技術員の佐藤恵さんは、競技歴15年目で初めて体験したというドーピング検査を踏まえ、「自身の体質や体調を把握した上で、7日間以内に摂取したサプリメントや薬のメモを取ること」などとアドバイスした。

 北村山地区医師会の八鍬直会長は、問題点として「医師の無知」を挙げた。胃腸薬や漢方薬の服用などで、知らないうちにルールに抵触する「うっかりドーピング」を防ぐため、処方する医師の自覚や研修会の重要性を指摘。「多職種によるネットワークをつくり、情報の共有や治療の連携を図ることが望ましい」と呼び掛けた。講演者によるパネルディスカッションでは出席者の質問に答えた。

 アンチ・ドーピングに関する認識と連携を深めようと、県薬剤師会(東海林徹会長)が企画し、約60人が出席した。