11日に告示された大江町長選は、新人で前町副町長の松田清隆氏(61)=左沢=が無投票で初当選を果たした。今後の町政運営について考えを聞いた。

 ―新人で無投票初当選。どう受け止めているか。

 「さまざまな方面から要請を受け、短期間での出馬表明となった。結果的に選択肢がない中で町民の負託を受けたことになるが、これまでの行政経験を生かして期待に応えていきたい」

 ―重点的に取り組む施策は。

 「町の出生者数が極端に減ってきており、子育て施策に重きを置きたい。経済的にも環境的にも安心して子育てをできる町にするべく施策を充実させ、若者世代にアピールしていきたい。町の人口の約半分は女性だ。女性の声をもっとまちづくりに生かさないといけない」

 ―人口定住にどのように取り組むか。

 「町がこれまで進めてきた住宅団地の造成分譲は有効な対策になっている。今後も人口定住対策の重点に位置付けたい。若い世代向けの町営住宅整備と併せて民間アパートとの連携や空き家の利活用を検討したい」

 ―町内には現在、診療所が一つしかなく、医療の場が限られている。

 「町が昨年行ったアンケートでも町民の不安の声が多かった。多方面から協力してもらい、町が開業医の招致を引き続き進めるとともに、新たな発想で町民が安心できる医療体制づくりに努めたい」

 ―観光誘客のために考えていることは。

 「道の駅おおえは開業から20年以上が経過し、大規模リニューアルのための構想づくりが2019年度に始まった。町全体の情報発信拠点として整備していく必要がある。観光の目玉となっているテルメ柏陵健康温泉館と柳川温泉をさらに魅力的なものにするべく改修を進めたい」

 ―どのようなまちづくりを目指すか。

 「町に生まれ育ち、町職員として勤務した経験を生かし、町民がそれぞれの幸せを感じることのできる町にしていきたい。今年は第10次町総合計画の策定年。しっかりと丁寧に取り組みたい。まちづくりは町民が進めるもので、世代や立場を超えて知恵を出し合い、考えることが大事だ。町民の声を大切に、夢を共有できるまちづくりに向けて町民と一緒に頑張りたい」