県警は12日、長井署の拳銃保管室で同署の50代男性警部補が拳銃の動作確認中、誤って弾丸1発を発射する暴発事故が起きたと発表した。弾丸は同室にある金属製保管庫内で止まり、けが人や他に破損した物などはなかった。本県で警察署内での暴発事故が起きたのは2008年1月以来、12年ぶりとなる。

 県警によると、暴発事故は同日午後3時15分ごろ発生した。警部補は、同署でこの日から実施していた拳銃の定期点検に当たる年1回の精密手入れを担当。署内の会議室で手入れを終えて実弾を込め、拳銃を保管庫に戻す際、弾倉部分の不具合に気付いた。弾を抜き取ってからすべきだった動作確認で、誤って引き金を引いてしまったという。

 保管庫は拳銃を立て掛けて並べるため、木製の棚が中に据え付けられている。誤発射された弾丸は棚を貫通したが、保管庫の外には出なかった。警部補は「実弾が入っていることを失念していた」と話しているという。精密手入れは、県警の各署など拳銃を保管している部署で毎年、この時期に行われている。専門的な講習を受けた警察官が担当し、拳銃を点検する。同署ではこの日、警部補ら2人が手入れをしていた。事故発生時、保管室にいたのは警部補のみだった。

 暴発事故を受け、警務部理事官の水田潔警務課長は「拳銃を手にした際や、手入れの際の安全管理を徹底する。基本的な順守事項を守り、再発防止に努める」と述べた。警部補ら、今回の事故に関わった職員については、今後、所要の調査を行い、厳正に対処するとしている。

 県警の拳銃暴発事故は08年の上山署の他、03年に酒田署で発生している。いずれも精密手入れの際で、けが人は出ていない。