米沢織の織元3社と卸売り1社の米沢市内4企業が共同し、中国や台湾をメインターゲットに据えた新たなブランドを立ち上げる。各社の得意分野を組み合わせた高級洋服地をBtoB(企業と企業の取引)で販売し、急速に成長する中国・台湾市場の開拓を目指す。14日に市役所で認定書交付式があり、国、県、市、支援機関の担当者らを前に4社の社長が事業への意気込みを語った。

 事業に参加するのは安部吉(安部吉弘社長)青文テキスタイル(寺島規人社長)峯田織物(峯田祐樹社長)の織元3社と、中国・台湾の販路に強みを持つ卸売りのリィーヴ(高橋邦博社長)。ノウハウや設備、人材などの経営資源を共有することで、幅広いニーズに対応できる生産体制の構築を図る。東北経済産業局から地域産業資源活用事業計画の認定を受け、専門家のアドバイスや国の補助制度などを活用しながら進める考えだ。

 現在試作品の製作に取り組んでおり、今秋には中国の展示会への出展を目指す。ブランド名は「Japan Textile YONEORI(ジャパン テキスタイル ヨネオリ)」とし、産地全体のブランド力向上も見据える。

 交付式で代表の安部社長は「普段ライバル同士の利害関係を抜きにして、有機的に結びつくことが最大の新規性だ」と強調。その上で「米沢は全国の繊維産地でも珍しく、業者が多種多様の技術を持っている。それが一体となることができないかと考えた」と協力の経緯を説明した。