県内最大級の「ハローワーク就職面談会」が14日、山形市の山形国際交流プラザで開かれた。人手不足の中、134社がブースを設置。破産申請した百貨店・大沼(山形市)を解雇された元従業員らも多く訪れ、求職者は昨年に比べ160人多い620人に上った。

 山形、村山、寒河江各ハローワークと山形労働局が一般求職者や今春卒業予定者を対象に開催。求人数は1143人でそのうち正社員求人は958人だった。

 大沼やテナントの元従業員は数十人が訪れ、求人票を手に各ブースを回った。元従業員向けの特別相談窓口では、約20人がハローワーク職員と1対1で面談し、再就職や求職活動の進め方を相談していた。

 大沼を解雇された40代男性は「自分が自宅にいると子どもは喜ぶが、のんびりもしていられない」としつつ「破産申請で迷惑を掛けた企業には申し訳なくて応募できない。他の企業を回る」と話した。同じく40代女性は「販売の仕事を探しているが、この機会にパソコンを勉強しようかと考えている」と前を向いた。

 テナント元従業員の30代男性は「生活はまだ落ち着かないが、少しずつ求職活動を始めた」。販売の仕事を希望しているものの「慌てて再就職先を決めても、給与など条件が希望に合わなければ生活できない」と話し、ブースに向かった。

 求人側はサービス、製造、福祉など幅広い。社会福祉法人友愛会(山形市)の担当者は「福祉フェアと違い、合同面談会は幅広い求職者に足を運んでもらえ、給与や休日など条件が他業種に負けないことを説明できる。大沼元従業員にも来てほしい」と話した。

 原清文ハローワーク山形所長は「世界経済の動向や新型コロナウイルスの感染拡大が雇用情勢にどう影響するか懸念されるが、1件でも多くマッチングできるよう努力する」と述べた。大沼やテナントの元従業員に対する求人も多く、あらゆる機会を捉え情報提供するという。