山形市の霞城公園のお堀から水が消えた? テレビ番組の企画ではない。東大手門を通る人たちは「こんなに水がなくなったのは見たことがない」と話す。堀の底には大きな丸い石が河原のようにごろごろと転がり泥がたまっている。一体なぜ…。

 同市公園緑地課によると、堀の水はポンプで地下水をくみ上げ、一定のバランスを取るように調整している。寒中にポンプが凍結で破損することを防ぐため、この時季は運転を停止しているという。

 いつもの冬なら、ポンプの運転を止めても雪が解けて水になって堀にたまり、表面が凍ってその上にまた雪が積もるため、水量が極端に低下したようには見えない。今季は記録的な少雪で堀の下部があらわになった。

 門の橋を渡る人は「どんどん水が減って不思議だった」「工事でもするのかと思った」と話すが、市では工事やたまった泥をかき出す「かい掘り」などの予定はない。歴史愛好家は「普段は水の中にある古い石垣を観察できる機会」と話す。猫が対岸へ渡る光景に、散歩中の人は「堀の底を猫が歩くなんて考えられない」と笑いながら話していた。

 ポンプは3月上旬ごろ再起動する。水量は徐々に増え、4月の観桜会にはいつもの霞城公園に戻る。