県警が昨年1年間で飲酒運転をして摘発したドライバーのうち、約1割の飲酒場所が「車内」だったことが20日、県警交通指導課のまとめで分かった。飲食店や自宅が大半を占めているが「車で飲んで、そのまま運転する不届き者がいるという驚愕の実態だ」と捜査関係者。県警は飲酒運転の撲滅に、さらに厳しく目を光らせている。

 県警が昨年、飲酒運転の道交法違反(酒気帯び運転、酒酔い運転)容疑で摘発したのは282人で、このうち逮捕者は47人だった。取り締まりを強化した影響もあり、いずれも2016年以降で最多となった。摘発者から飲酒運転をした経緯や酒を飲んだ場所について事情を聴いた内容を精査。その結果、場所では「飲食店」49.8%、「自宅」30.9%に続き、「車内」が9.8%だった。

 車内で酒を飲み、そのまま運転した摘発事例の中には、一般のドライバーの他にも、配送途中のトラック運転手がコンビニ駐車場で飲酒していたケースもあった。仮眠してからハンドルを握った運転手もおり、短時間寝ただけでアルコールは抜けず、酒気帯び運転の容疑で摘発されている。

 摘発者全体で見ると、飲酒運転した理由について「捕まらないと思った」が約半数の49.8%、「事故を起こさないから大丈夫だと思った」が30.9%。違法だと分かりながら運転した人が約8割を占めていた。

 本県は1世帯あたりの自動車保有台数が2.25台の全国2位で、車への依存度は高く、車で飲酒場所まで行くという人も多い。飲酒運転を誘発しやすい環境にあるが、人口10万人あたりの運転代行業者数は18.5社と全国7位の多さで、業者の随伴用自動車の台数は57.6台と同3位となっている。県警交通指導課の担当者は「酒を飲んだ場合は代行業者を適切に使い、そもそも車で飲酒場所まで行かないようにすることが重要」と指摘。飲んだら運転しない、運転するなら飲まない―の徹底を呼び掛けている。