小国高(地主好校長)は地域資源を活用した特色ある教育課程の構築に向け、地域と高校をつなぐコーディネーターを2020年度から導入する。小国町と連携し、町地域おこし協力隊員として公募している。

 同校は探究型学習や課外活動など幅広い分野で学びの場を町全域に広げ、地域の住民や団体と連携した独自の教育活動に取り組んでいる。生徒たちは地域との関わりを深める中で、自主性や意欲が向上する成長が見られた。アンケート調査では「将来は町に住み続けたい」との回答が増えるなど、郷土愛を育む効果も確認できたという。

 コーディネーターは、地域の人的物的資源を活用したカリキュラムの作成や情報発信などを担い、独自の教育活動を深化させる狙いがある。併せて、異動のある教職員に代わり、同校常駐の専従者として事業継続の役割も期待される。

 同校は島根県などの先進校を視察し、町にコーディネーター配置への協力を求めてきた。町は今年1月から地域おこし協力隊に「高校魅力化推進部門」を新設し、公募を始めた。動画投稿サイト「ユーチューブ」には募集プロモーション動画も配信している。

 一方、県教育委員会は高校の再編基準を緩和し、各高校は地元関係者らによる協議会などで3年間をめどに魅力化に取り組む期間が設けられた。募集停止などは実施後に改めて検討される。同校は2年後に全学年が1学級になる見通し。県教委からは、地域住民が学校運営に参画するコミュニティ・スクール制度導入に伴い設けた学校運営協議会を、魅力化に取り組む協議会とみなされている。鈴木通明教頭は、18年度に初開催した小規模校サミットをきっかけに、企画運営を担った生徒が成長したとし「人づくりを進める中で、学校外の地域との連携は大きな成果があると確信した」と述べた。