酒田市の山居倉庫にある市観光物産館「酒田夢の倶楽(くら)」の年度内入館者数が23日、過去最高となる80万人を突破し、記念セレモニーが行われた。2004年の開設以降、最高は映画「おくりびと」ブームが起きた09年度の約75万5千人だったが、大きく上回った。外国クルーズ船寄港などで外国人旅行者が増えた他、昨年6月にオープンしたおしんの人形ギャラリーも人気を集めた。

 新型コロナウイルスの影響で各観光地が沈む中での明るい話題となった。80万人目になったのは、同市出身で、孫2人に古里を見せたいと訪れた鈴木登茂次さん(81)=埼玉県川越市。妻リク子さん(77)、弟夫妻と6人で22日から酒田を訪れていた。くす玉を割って記念品を受け取り、「大いに記念になった」と笑みをこぼした。

 夢の倶楽には土産物店や飲食店が入る。15年度以降70万人前後で推移していたが、19年度は台湾や中国、韓国に加え、仙台空港への直行便が再開したタイからの観光客など外国人旅行者が通年で増加。長期休みの国内客も好調だった。山居倉庫はNHK連続テレビ小説「おしん」の舞台で、おしんの再放送も影響した。

 夢の倶楽を運営する酒田観光物産協会の弦巻伸会長は「イベント自粛などが続いている時に明るいニュースになったのではないか。今後も喜ばれる施設づくりに取り組む」と話した。