25日午前10時ごろ、酒田市の酒田港本港内でイルカ約10頭が泳いでいるのを、酒田海上保安部の職員が見つけた。22日には遊佐町吹浦の海岸でイルカが打ち上げられており、周辺では数日の間にイルカが複数確認されている。

 酒田海保によると、25日にイルカを目撃したのは、巡視船「つるぎ」の前田哉航海長。飛島への定期便発着所近くで、いくつかの群れを成して本港の岸壁付近などを泳ぎ、約30分後には沖へ向かった。港内にイルカやサメが進入することがまれにあるといい、担当者は「漁船と衝突する危険もある」と指摘する。

 また22日午後6時ごろには、遊佐町吹浦の西浜海岸の砂浜にイルカ1頭が打ち上げられているのを近くの男性が見つけた。118番通報を受け、前田航海長ら「つるぎ」の航海士5人が沖へ誘導し救出した。しかし、翌23日朝、同所で同じ個体とみられるイルカ1頭の死骸が打ち上げられていた。県庄内総合支庁によると体長約2.4メートルのカマイルカという。

 海生哺乳類の研究をしている国立科学博物館(東京)の田島木綿子(ゆうこ)さんは、25日のイルカの写真から「ハンドウイルカではないか」と分析。日本海側にも生息している種類で、「餌を追って港内に入ってしまった可能性がある」と話した。