サッカーJ2は27日、新型コロナウイルスの影響で中断していた公式戦が再開し、各地で第2節の9試合が行われる。モンテディオ山形は午後7時から天童市のNDソフトスタジアム山形で栃木と対戦する。無観客で行われる異例の一戦。粘り強い守備を柱とする相手に対し、先制点の重要性が増す。

 山形は26日、非公開練習で調整した。敵地で行われた開幕戦は強敵の磐田に0―2で完敗。順位は20位からのスタートとなった。約4カ月に及ぶ中断期間ではフィジカルの再強化、攻撃の連係向上に力を注いできた。

 一方の栃木は昨季、最終節で降格圏から抜け出し、通算成績8勝16分け18敗の20位で終えた。今季は田坂和昭監督が続投。187センチで高さのある元日本代表のFW矢野貴章、J1を経験したFWエスクデロ競飛王(セルヒオ)らが加入し、前線の選手層は厚みを増した。陣形は4―4―2が予想され、山形にも在籍したDF瀬川和樹のクロスも武器としてある。

 昨季の戦績は山形の1勝1分けで、攻め込みながらも堅守に苦しめられた。栃木は屈強さが増した印象で、いかにゴール前を崩すかがポイントになる。先発起用が見込まれるFW大槻周平には「(中断期期間で)いい形の連係が増えてきている」と自信も。開幕戦の2失点に結び付いたセットプレーは修正が求められる。

GK櫛引政敏―「無観客」知る男、集中誓う
 自身2度目の無観客での試合に臨むGK櫛引政敏は「皆さんが待ちに待った公式戦。しっかりと結果を出したい」と決意を口にする。

 J1清水に在籍していた2014年、MF本田拓也と共にJ1浦和への制裁措置が下された一戦に出場した。「(試合中に一瞬)静かになる時が来る」と振り返り、「普段はきつい時間帯の声援で最後の一歩が出る。集中力を切らさないことを心掛けたい」と誓う。

 開幕戦は不本意な形で2失点。初勝利を手にし「やってきたことに間違いはない」と胸を張るつもりだ。

石丸清隆監督―感じる進歩、全力で挑む
 「シーズンを乗り切るため、この一戦に全力を懸けて挑んでいきたい」。苦しい時を乗り越え、再開初戦に向かう石丸清隆監督の思いだ。

 就任1年目は黒星発進。練習さえできない時期もあったが、再開の時を見据えてもう一度仕上げてきた。練習試合では開幕戦からの進歩を感じ、「攻撃に取り掛かるまでのスピードが速まっている」と強調する。

 無観客で行われる4カ月ぶりの試合は、就任後初めてのホーム戦。ファンに対し「一緒に戦っている気持ちで背中を押してくれたらうれしい」とメッセージを送った。

DF栗山直樹―中断もプラス、迷いなし
 前例のない中断期間は、DF栗山直樹にとってプラスに働いたようだ。「もう一段階、レベルアップするために目指す道筋が見えた」と語り、栃木戦に熱い思いをぶつける。

 開幕戦以降のプレーに満足できず、「自分自身にストレスを抱えていた」という。練習ができない期間を活用し、指揮官が求める戦術を頭の中で整理。トレーニング法も本や会員制交流サイト(SNS)から学び、前に進んだ。「連戦でも自分を使いたいと(監督に)思わせるパフォーマンスを見せる」。仕切り直しの一戦を前に迷いはない。