山形市の西蔵王高原ラインなど山沿いを通る道路の周辺で今、こんもりした樹木の葉が部分的に白く変色している様子を見ることがある。

 「病気かな」「誰かのいたずら?」と思われるほど不規則に散らばる白い葉。これはマタタビの葉が変色しているものだという。

 マタタビ科マタタビ属のツル植物で全国に自生する。葉が白くなるのは、葉に隠れて咲く小さな花に代わって虫を寄せる目印になるためという話がある。葉緑素が抜けるわけでなく、一定期間を過ぎると緑色の葉に戻る。葉の表皮組織か葉の肉の間に空気を含む層が作られ、光が乱反射することで白く見えるといった説も。時間が経過し隙間に水が入ると光が通りやすくなり緑色に戻るらしい。

 毎年、見かける植物も長い時間をかけた不思議な変化があることを実感する。