山形大は、県内の女子中高生の科学への興味関心を高める活動に力を入れる。新たに科学技術振興機構(JST)の次世代人材育成事業「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」の採択を受け、女性研究者らによる出前講座などを開催。理工系分野で女性の活躍が全国的な課題となる中、全体の約2割という理系女子学生の増加を目指す。

 同大男女共同参画推進室によると、2019年5月1日現在、全学部の女子学生の割合は35.9%で、理学部は26.3%、工学部は14.7%と他学部よりも低い。19年度末現在の女性教員の割合も全体で15.4%にとどまっており、理学部は4.1%、工学部は6.2%とさらに少ない。

 採択されたプログラムは「ヤマガタ 夢☆未来Girlsプロジェクト」と題し、2年間にわたって年間最大300万円の支援を受ける。県や各市町村と連携し、女性の研究者や大学院生が県内の中学校や高校を訪問し、実験を伴う出前講座や進路に関する講話などを行う。中学校、高校とも2年間で計8校での実施を予定している。

 さらに県男女共同参画センターと連携し、中高生とその保護者が女性研究者・大学院生と交流できるイベントを開催。県内の中学1年生を対象に、女性が活躍している理工系の職業や職場を紹介するパンフレットの配布も行う。

 担当の井上栄子准教授(男女共同参画推進室)は「山形大の女性研究者、学生らのネットワークを生かしながら理工系女子の裾野を広げていきたい」、同じく栗山恭直教授(有機化学・光化学)は「講師を務める大学院生らが自らの将来を考える機会にもしていきたい」と話している。