背骨をねじったり、前や後ろに曲げたりして背骨に刺激を与えることは、若さや健康と密接に関係しています。背骨の椎間板のみずみずしさがポイントで、背骨を動かすことで脳脊髄液や血液、リンパなど体液の流れを潤滑にしてくれるのです。脳脊髄液とは、私達の運動や感覚をつかさどる神経系に栄養を与え、代謝を促す重要な体液のことです。

背骨のなめらかさを決めるのは、 椎間板の弾力性です。背骨への外からの衝撃を吸収し、神経や血液などを守るクッション的な役割を担う椎間板は、本来水分を多く含んでいます。それが20代をすぎると血管による栄養補給が断たれ、30代には無血管となり、リンパ拡散による栄養補給だけになります。その椎間板にリンパを流す唯一の方法が、背骨を動かすことなのです。

椎間板の弾性を健康的にするヨガのポーズ

椎間板の弾性を長持ちさせるためのメンテナンスには、ヨガの「スキのポーズ」がオススメです。

①仰向けで横になり、両脚は軽くそろえる。両腕は体のそばに手のひらを下に向けて置き、指先は足先へ伸ばす。息を吐き、力を抜いてリラックス。

②息を吸いながら両脚を天井に向けて伸ばし、同時に骨盤も引き上げる。両手で後ろから腰を支え、ヒジは床に着けておく。この時ヒジがあまり開きすぎないように注意。

③両足先を頭の先に持っていき、床に着ける。骨盤をきちんと上げ、腰に手を当てて支える。足先が床に着くようなら、手を腰から離し、両手を組んで、できるだけ体から離れるように伸ばす。首、肩は力を抜いてリラックス。

④ゆったり呼吸を繰り返したら、背骨を上から一つひとつ床に下ろしていく意識で、仰向けに戻る。

・ポイントは、筋力で無理に姿勢を取らないこと。呼吸に合わせて、徐々に伸ばす。

ポーズから戻る時、椎骨の一つひとつを意識することは、理想的な内観にもなります。背骨の屈曲、伸展などの動きが加わるポーズを取り入れると、より効果的に背骨の椎間板を若々しく保つことができるでしょう。

ライター:安藤けいこ
出典:yogini vol.33 「背骨の秘密」(ヨガポーズ参照:yogini vol.5 ポーズ大図鑑)
監修:石垣英俊/鍼師、灸師、按摩マッサージ指圧師。オーストラリア政府公認カイロプラクティック理学士。国際中医師。RY200修了ヨガインストラクター、日本ヨーガ療法学会認定ヨーガ教師。神楽坂ホリスティック・クーラ代表。感情と体をヒモ解くAround Therapy 主宰。