心穏やかな暮らしのヒント

いろいろなことが起こる世の中。予想外のことが起こって、心が落ち着かなくなってしまうこともありますよね。そんな時にも、心穏やかに暮らすにはどうすればいいのでしょうか?

まずは一日一日、静かですがすがしい時間を積み重ねていくことが重要です。朝はきちんと起きて朝日を浴び、家の中に作った落ち着く場所で心を静めましょう。ポジティブで素敵な人とつき合うのも大切です。

ヨガの古典書である、『ヨーガスートラ』には、八支則という考え方が紹介されています。その最初にあるのが「ヤマ(禁戒)」。「ヤマ」にも五つの種類があり、その筆頭にある「アヒンサー」という考え方です。

そもそもは「不殺生」という意味ですが、後の時代にガンディが戦略的にあえて拡大解釈し「非暴力」としました。「アヒンサー」の反対語は「ヒンサー」、つまり傷つけることです。

傷つけてしまうことから遠ざかりたい時には、肉や魚を食べることを避けるといいでしょう。アヒンサーの意識でいる時間がだんだん長くなります。

自分を傷つけることは一番ひどいヒンサー

自分の体や心を傷つける、ひいては自殺してしまう…。命は宇宙からもらったものです。それを傷つけてはいけません。また、ヒンサーは自分に対して行うことがきっかけになる場合が多いと言われています。何かを傷つけることに慣れてしまい、やがて他人へも向かってしまうのです。

自分の状態に気づき、そこから意識を一歩出してあげましょう。そして今の自分に本当に必要なものは何かを考える。アヒンサーの意識を得て、心穏やかに暮らせるはずです。

取材・構成:大原早苗
文:幸雅子
出典:『Yogini』vol.66/「ヨガと非暴力〜アヒンサーの考え方、そして用い方〜」
答えてくれた人:クリシュナ・グルジ/東インド生まれ。約10年前から日本に拠点を移し、ヨガセラピーやインド本場の伝統的なヨガの真髄を指導中。日本にいながら“インド本場のヨガを学べる”と話題となる。新潟YOGA総合施設「YOGA SPA」プロデューサー。