筋トレで体温を上げて、ウイルスや雑菌を撃退!

筋トレといわれると、体を引き締める、ダイエットのためというイメージが強いのではないでしょうか?じつは、筋トレには“免疫力アップ効果”があるのです。

免疫力とは外部から侵入してくるウイルスや雑菌から体を守ったり、病気になっても早い回復を促す力のことです。これが低下すると体は無防備な状態となり、ウイルスや細菌などの侵入に対抗できなくなってしまうのです。季節の変わり目や、仕事がいつもより忙しくなった時などに体調を崩しがちな人は免疫力が低下している証拠です。

いま世界中で問題となっている、新型コロナも例外ではありません。免疫力を高めることで新型コロナにかかりにくい体が作れ、たとえかかってしまったとしても症状を軽く抑えることができる可能性が高くなり、回復を早めることもできるのです。

免疫力の向上には、食事や生活習慣の見直しなどが必要ですが、筋トレもかなり有効であることが明らかになっています。ここからは、その理由をご紹介していきます。

免疫力アップに必要な体温は筋肉から生み出される

私たちの体内にはウイルスなど、外から侵入してくる異物に対抗するマクロファージという細胞があり、この働きを活発化させるためには、エネルギーの生成と一定の高さの体温が必要です。

そして免疫力を発揮するには、体の深い部分の温度である深部体温が37.2度は必要なのです。ちなみに、深部体温が37.2度ある場合、脇の下で測った体温は36.5度くらいになります。そのため、免疫力を高い状態に保つためには36.5〜37度程度の体温が必要ということになります。それ以下であると、免疫力は低下してしまいます。

低体温にならない方法は、体内で熱を発生させる方法と、温かいものを飲む、入浴をするなどして外から熱を補う方法の二つ。体内で熱を発生させる方法の代表的なものが筋トレです。その理由は、体で熱を発生させる最大の器官は筋肉だからです。つまり、筋肉量の少ない人は低体温である傾向が強くなります。こういったしくみから、筋トレは免疫力アップに効果的といえるのです。

ただし、人間はまったく運動をしなくても臓器などを動かすための筋肉は維持できるため、ぎりぎりの体温は保てます。しかし、これは最低限の体温であり、外気の変化や仕事などでストレスがかかると、血管が収縮してたちまち低体温に陥り免疫力も低下してしまいます。

日頃から風邪をひきやすい、体調を崩しやすい、体温が低いという人は、今日からでも筋トレをスタートさせましょう。筋肉量の増加とともに低体温が改善され、風邪などの感染症に強い体に変われるはずです。

出典:『免疫力アップの自重筋トレ』
監修:比嘉一雄(パーソナルトレーナー、CALADA LAB.(カラダラボ)代表取締役)
ライター:楠田圭子