【北京=竹内誠一郎】中国共産党機関紙・人民日報(電子版)は15日、 習近平 シージンピン 国家主席が今月3日の党政治局常務委員会議で、新型コロナウイルスの感染拡大について「党の判断は正しく、取った措置も有効だ」との認識を示した内部演説の全内容を明らかにした。

 会議当日に発表された声明では、新型肺炎対応で「欠点や不足が露呈した」との認識が示され、習政権が失策を認めたとの見方も出ていた。一部しか公開されていなかった習氏の演説の全文を公表することで臆測を打ち消し、習氏が新型肺炎対応の先頭に立つ印象も打ち出す狙いのようだ。

 習氏は演説で、1月7日の常務委員会議の時点で新型肺炎への対応を「要求した」と強調した。当時の声明では、議題に新型肺炎は含めていない。習氏はまた、社会の安定確保へ警察の投入やインターネット監視の強化を命じ、国際社会の理解と協力を得るための外交工作も指示している。

 演説全文は、16日出版の党理論誌「求是」に掲載される。