【ソウル聯合ニュース】新型コロナウイルスによる肺炎が発生した中国・湖北省武漢市とその周辺地域に滞在する韓国人と中国籍の家族らを帰国させるためのチャーター機第3便が12日早朝、ソウル・金浦国際空港に到着した。同機で韓国入りした約140人のうち、感染が疑われる症状のない人は政府が指定したソウル近郊の京畿道・利川にある合同軍事大国防語学院に14日間(入所日と退所日を除く)滞在する。地元では歓迎の垂れ幕も掲げられ、その姿勢にインターネット上で称賛が寄せられている。

 帰国者らの滞在先の国防語学院から100メートルほど離れた道路沿いには、「ゆっくり休んで健康に帰ってください」「武漢の韓国国民の皆さん、歓迎します」と書かれた地元の宗教団体と飲食店による歓迎の垂れ幕が掲げられている。これといった受け入れ反発の動きはないという。

 こうした様子を伝える記事には、「利川市民は称賛されて当然。次は(米どころとして知られる)利川のコメを買いたい」「全世界が不安視する疾病なので、受け入れるのは簡単ではなかったはず。利川市民の成熟した姿勢に拍手を送る」などと地元民への称賛の声が多数寄せられている。

 「10年ほど前、ごみ処理施設が地元にできると聞いて鉢巻きを締めて反対したことが恥ずかしい」「利川は陶磁器で有名と聞いている。暖かくなったら利川に陶磁器を見に行きたい」といったコメントもあった。

 先月末に政府が派遣したチャーター機の第1便、第2便で武漢から帰国した韓国人は現在、中部の忠清南道・牙山と忠清北道・鎮川の公務員研修施設に一時滞在している。

 牙山と鎮川の地元では、受け入れ先に決まった直後には反発が起きたが、武漢からの帰国者も同じ国民だという世論が広がり、結局は温かく迎えた。

 40代のあるソウル在住者は「1人当たり国民所得が3万ドル(約330万円)を超えたと聞いたときは特に感動もなかったが、利川と牙山、鎮川の住民の今回の姿勢を見て『韓国は本当に先進国になったな』と感じて胸がいっぱいになった」とのコメントを寄せた。