◇文大統領 観光名所の南大門市場訪問「日常の経済活動に専念を」

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は12日、外国人観光客も多く訪れるソウル市内の南大門市場を訪問した。新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大の影響で消費が低迷するとの懸念が出ている中、庶民の暮らしに与える打撃を最小限に抑えようとする狙いがあるとみられる。青瓦台(大統領府)は「防疫などは政府が総力を挙げて対応するので、国民は安心して日常の経済活動に専念してほしいとのメッセージ」と説明した。

◇韓国での感染確認28人で変わらず 完治は7人に

 新型コロナウイルスによる肺炎を巡り、韓国の中央防疫対策本部は12日午前9時の時点で国内で新たに発生した感染者はいないと発表した。韓国で感染が確認された人は計28人で、11日午前に新たに1人の感染確認を発表して以降、感染者は増えていない。また、同本部によると、感染者のうち3人は症状が良くなってから実施した検査で2回連続して陰性となり、同日付で隔離措置が解かれる。この3人が退院すれば、先に退院した4人と合わせて7人が完治したことになる。

◇新型肺炎の韓国名「コロナ―19」に 英語名は「COVID―19」

 世界保健機関(WHO)が11日に新型コロナウイルスの感染による肺炎の名称を「COVID―19」に決めたと公表したことを受け、韓国政府は韓国語ではこれを「コロナ―19」と呼ぶと発表した。新型コロナウイルスに対する中央対策本部の副本部長を務める金剛立(キム・ガンリプ)保健福祉部次官は記者会見で「英語式の名称がやや長いため、政府としてハングルの表現を別に定めることにした」と説明した。

◇マスク生産・販売量 虚偽申告で懲役刑も

 新型コロナウイルスによる肺炎が拡大している問題で、マスクなどの需給に対する国民の不安を解消するため、生産と大量販売について届け出を義務付ける「緊急需給調整措置」が12日から4月30日まで施行される。食品医薬品安全処は今回の措置の実効性を高めるため、虚偽申告などを行った業者に対して罰金以外に懲役刑にも処する方策を積極的に検討することを決めた。

◇1月の失業率4.1%に改善 就業者数5年5カ月ぶり大幅増

 統計庁が発表した雇用動向によると、1月の失業率は4.1%で前年同月比0.4ポイント改善した。失業者数は115万3000人で、同7万1000人減少した。就業者数は2680万人で、同56万8000人増加した。増加数は2014年8月(67万人)以来5年5カ月ぶりの高水準となった。50万人台の増加は昨年12月に続き2カ月連続。

◇暖冬の韓国 今年の積雪量過去最少か

 例年に比べ暖冬となった今冬、韓国各地で積雪量が最少記録を更新する可能性が高まっている。気象庁によると、昨年12月から今月10日までの主要都市の新積雪(積雪の深さ)を分析した結果、ソウルは1.1センチで1937年の観測開始以来(朝鮮戦争により記録の残っていない49〜53年を除く)最も少なかった。この傾向が今月末まで続けば、ソウルは37年以降、その他の地域は73年以降積雪量が最も少ない冬となる。