【ソウル聯合ニュース】韓国で北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)を批判するビラの散布活動を行ってきた北朝鮮脱出住民(脱北者)団体「自由北韓運動連合」の朴相学(パク・サンハク)代表は26日、記者団に対し「金正恩の暴政が続き、政治犯収容所が存在する限り、(北朝鮮へのビラ散布を)継続する」と言明した。

 自身の弟が代表を務める脱北者団体「クンセム」の事務所近くで取材に応じた朴氏は、「金正恩、金与正(キム・ヨジョン、党第1副部長)に服従し、物乞いしながら国民の表現の自由は抹殺するのか」と、団体に対する警察の強制捜査を批判した。今後の捜査に協力するかどうかについては返答しなかった。

 警察によると、ソウル地方警察庁の保安捜査隊はこの日、ソウル市内で朴氏の携帯電話などを押収した。自由北韓運動連合とクンセムの事務所に対しても家宅捜索令状を執行した。

 自由北韓運動連合とクンセム側の弁護人も、家宅捜索に強く反発している。弁護人によると、両団体は南北交流協力法、公有水面の管理および埋立に関する法律、高圧ガス安全管理法、寄付金品の募集および使用に関する法律に違反した疑いで家宅捜索を受けている。

 弁護人は記者に対し、「(家宅捜索令状に)容疑があまりに包括的に記載されており、捜索の実施も非常に速やかだった」とし、「スパイを捕まえる機関である警察の保安捜査隊が、むしろ北の住民を助けようとしている人に対してこんな捜査を行うのは不適切だ」と主張した。

 自由北韓運動連合は政府の制止を振り切る形で、大型風船を用いて22日夜に奇襲的にビラを散布した。クンセムは南北間の緊張が高まっていた21日、南北軍事境界線に近い席毛島(仁川市江華郡)でコメを入れたペットボトルを海に流して北朝鮮に送る計画だったが、国民が不安を感じているとして保留にした。