【ソウル聯合ニュース】北朝鮮は29日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の国務委員長推戴(選任)4周年を迎え、同氏を「体制守護の象徴」と強調して内部の結束固めを図った。

 

 ただ、昨年に推戴3周年を記念して初めて行われた中央報告大会などの行事は報じられておらず、今年は開かれないものとみられる。

 今年は5年や10年という区切りの年ではないことと、新型コロナウイルスの感染拡大防止に全力を挙げていることから、行事を自粛してメディアの論調によってのみ雰囲気を盛り上げている形だ。

 朝鮮労働党機関紙の労働新聞はこの日の記事で「敵対勢力の戦争の脅威や今日の圧殺狂症は単純に経済を破壊し、発展を阻止させようということだけではない」とし、「それは苦痛と不満を極度に引き起こし、党と人民を引き離そうとする制度転覆、人民瓦解(がかい)に目的がある」と主張した。

 米国を名指しせず、「外部の敵対勢力」が北朝鮮の体制転覆のために圧力を増しているとして、正恩氏を中心に一致団結しなければならないという点を強調したものと受け止められる。

 この日の労働新聞は1面全体と2、3面の記事のほとんどを推戴4周年の記念記事で埋め、正恩氏を偶像化することに焦点を合わせた。

 北朝鮮は2016年6月29日の最高人民会議で、金正恩体制の固有の公式統治機構として、金日成(キム・イルソン)、金正日(キム・ジョンイル)体制にはなかった国務委員会を新設し、正恩氏を国務委員長に推戴した。

 また、昨年の2回の憲法改正によって国務委員長の地位を「国家を代表する」と明示し、正恩氏が名実ともに国を代表する最高指導者であることを公に示した。