【ソウル聯合ニュース】25日に死去した韓国・サムスン電子の李健熙(イ・ゴンヒ)会長の告別式が28日午前、しめやかに営まれた。出棺後は自宅やサムスン電子の事業場などゆかりの場所を巡り、役員・社員に最後の別れを告げた。

 告別式は午前7時半から、李氏が息を引き取ったサムスンソウル病院内施設の地下講堂で執り行われた。洪羅喜(ホン・ラヒ)夫人、長男の李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長、長女の李富真(イ・ブジン)ホテル新羅社長、次女の李叙顕(イ・ソヒョン)サムスン福祉財団理事長と親族、サムスングループ関係者、親しい友人などが参列した。付き合いの長かった現代自動車グループの鄭義宣(チョン・ウィソン)会長の姿もあったとされる。

 李会長の略歴を述べる際、李洙彬(イ・スビン)サムスン常勤顧問は「1974年に韓国半導体を買収して半導体産業の礎を築き、新経営を通じてサムスンをグローバル企業に成長させた」という部分で声を詰まらせたという。高校時代からの友人だったキム・ピルギュ元KPK会長は李氏の若かりしころを振り返るとともに、「世界各地に赴いたが、李健熙会長以上に『勝於父(父親を超えること)』をした人は見たことがない」と語った。

 約1時間の告別式の様子は報道陣に公開されなかった。この日、葬儀場に到着した長男の在鎔氏は硬い表情だった。長女の富真氏は時折涙を流し、車から降りる際によろけたところを母親に支えられる場面もあった。

 出棺には、李氏をそばで補佐してきた崔志成(チェ・ジソン)元サムスン未来戦略室長、李鶴洙(イ・ハクス)元サムスングループ副会長、権五鉉(クォン・オヒョン)サムスン電子常任顧問らが立ち会った。

 李氏の棺と遺族、親族らを乗せた車列は午前8時50分ごろ、葬儀場を出発した。サムスン美術館リウム、李氏が2014年に急性心筋梗塞で倒れるまで暮らした自宅、サムスングループの迎賓館で李氏が執務室としてもよく使った「承志園」の前を順に通り過ぎた。

 ソウルを離れると、李氏が私財を投じて京畿道・器興と華城に設けたサムスン電子の半導体事業場へ向かった。ここはサムスン電子の半導体メモリーの生産拠点で、李氏自ら用地確保から工場建設までを主導し、増設時の行事などのたびに訪れた。

 役員・社員から旅立ちの見送りを受け、一行は京畿道・水原にある先祖代々の墓地を目指した。李会長は祖父母らと共に永眠する。