今永昇太が米自己最長7回無失点で降板、5勝目権利 初の中4日も快投で防御率0・78、日本人3人目の快挙も

スポーツ報知
粘投するカブス・今永昇太投手(AP)

◆米大リーグ メッツ―カブス(1日・米ニューヨーク州フラッシング=シティフィールド)

 カブス・今永昇太投手(30)が1日(日本時間2日)、敵地・メッツ戦に先発した。初の中4日ながら、メジャーでは自己最長となる7回を投げて87球で3安打無失点、7奪三振の好投を見せて、5勝目の権利を持って降板した。防御率は驚異の0・78となった。

 初回は先頭のテーラーを中直に打ち取ると、続く通算1500安打のマルテからは内角の91・3マイル(約146・9キロ)の直球で空振り三振。2死から通算220本塁打のリンドアもこのイニング最速となる93・4マイル(約150・3キロ)直球で遊飛に打ち取った。

 2回も先頭だった通算200本塁打のアロンソを外角低めのスプリットで空振り三振。1死からマルティネスに四球を与えて走者を背負うと、続く22年首位打者のマクニールにも右前安打を浴びて、一、二塁のピンチを迎えた。それでもベーダーを注文通りの遊併打に打ち取ると、ホッとしたように笑顔を見せ、天を仰いで胸をたたいた。

 3回は2死から内野安打と二盗を許して走者を得点圏に背負ったが、マルテを投ゴロに打ち取って無失点。4回を3者凡退で抑えると、5回表にはクルーアームストロングの右犠飛で先取点を奪い、1―0とリードをもらった。

 勝利投手の権利がかかった5回は先頭のマクニールに中前安打。それでも後続を打ち取って1点のリードを守った。6回は、2三振を奪うなどたった8球で3者凡退。6回終了時点で球数は「77」と順調なペースだった。1―0の7回も続投。先頭のアロンソのボテボテのゴロは自ら捕球して、倒れ込みながら一塁に送球してアウトにすると、マルティネスを空振り三振、2安打を浴びていたマクニールを中直に打ち取り、2イニング連続の3者凡退とした。

 メジャー1年目の左腕は、この日が6試合目の登板でこれまで4勝無敗と、順調なスタートダッシュを切った。この試合で勝利投手になって開幕から先発で無傷5連勝となれば、日本人では6連勝した2002年石井(ドジャース)、14年田中(ヤンキース)に続き、3人目の快挙となる。またこの日、タイガース・前田が今季初勝利をすでに上げており、今永、山本(ドジャース)が続けば、史上初となる日本人先発投手3人の同日勝利になる。

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