77歳海女が溺れ死亡 鳥羽の国崎港付近、アワビ漁解禁日 三重

 【鳥羽】17日午前9時35分ごろ、三重県鳥羽市国崎町、国崎港付近の海で人が浮いていると、漁業関係者から119番があった。素潜り漁をしていた同市国崎町の海女、楠木松乃さん(77)が救助され、志摩市内の病院に運ばれたが、約1時間半後に死亡が確認された。死因は溺死。

 鳥羽海上保安部によると、この日はアワビ漁の解禁日で、楠木さんは午前8時50分ごろから複数人で素潜り漁をしていたという。楠木さんの姿が見えないことを不審に思った他の海女が付近を確認し、漂流していた楠木さんを発見した。

 当時の天候は晴れで、波は穏やか。楠木さんは50年の海女経験があり、漁の前に変わった様子はなかったという。

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