日光東照宮で「千人武者行列」 勇ましく参道練り歩く 5年ぶりコロナ禍前の規模に復活

表参道を勇壮に練り歩く鎧武者ら=18日午前11時20分、日光市山内

 日光市山内の世界遺産・日光東照宮で18日、春季例大祭のハイライト「百物揃(ひゃくものぞろい)千人武者行列」が行われ、華やかな衣装を身に着けた市民ら約1200人が練り歩いた。新型コロナウイルスの影響で2020年以降は中止、または規模を縮小してきたが、今年は5年ぶりに徳川家康(とくがわいえやす)らを祭る3基のみこしがそろうなど、コロナ禍前と同じ規模の行列が復活した。

 「武者行列」は1616年に亡くなった家康が翌17年、静岡・久能山から日光に改葬された際の行列を再現した祭典で「神輿渡御祭(しんよとぎょさい)」とも呼ばれる。

 強い日差しが照りつける中、午前11時ごろに馬に乗った神職や鎧(よろい)武者、鉄砲持ちなどの役割を演じる市民らが日光二荒山神社を出発し、約1キロ先の御旅所を目指して進んだ。表参道では集まった観衆がカメラを向けたり、歓声を上げたりした。

 家族で訪れた日光小2年星野結衣(ほしのゆい)さん(7)は「(行列に参加した)友達や友達のお父さんも見つけることができた。すごい行列で楽しかった」と満足した様子だった。

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