中継ぎ7人継投で今季4度目の引き分け――。1日、広島は阪神に延長12回、2―2で引き分けた。

 中継ぎ投手陣が6回以降の奮闘が光った。試合は5回2失点の大瀬良大地(32)の後を受けた7人のリリーフ陣が6回以降、阪神打線の攻撃を無失点。中崎→矢崎→島内→栗林と9回まで1イニングずつを無失点リレーでつなぐと延長10回以降は、6番手・塹江→森浦の左腕2人によるリレーで2イニングをしのぎ切り、延長12回の最終回を黒原が締め、リリーフ陣7人で7イニングを無失点。全員あわせて3安打10奪三振の〝力投〟で虎を封じてみせた。

 2点を追いかける展開だった打線も1点差の7回に小園の左前適時打で2―2の同点に追いつくなど、同一カードでの連敗阻止にチーム一丸となった。4時間36分の激闘を終えた新井貴浩監督(47)は「投手陣は本当によく頑張ったと思うし、野手陣もあともう少しのところ。あとは守備ね。守備でしっかりと守っている」と、今季4度目の痛み分けを前向きに捉えていた。