現在では皇居として知られる江戸城は、よく「日本一」と評されます。それでは、江戸城のいったい何が「日本一」なのでしょうか? 来年の大河ドラマは徳川家康を中心に描かれますが、家康が築城したお城のひとつ、江戸城。詳細を見ていきましょう!

江戸城は比類なき日本一デカい城
年末年始の恒例行事といえば、紅白歌合戦や初詣、年賀状に並んで、天皇陛下や皇族がお出ましになる新年の一般参賀が挙げられるでしょう。毎年1月2日に行われ、必ずテレビでも中継される一般参賀。2019年は今上天皇退位前の最後の一般参賀だったこともあり、例年より参賀者は多かったそうです。

天皇陛下の住居であり、一般参賀も行われる皇居がかつての江戸城だったことはよく知られています。この江戸城、紹介されるにあたり、「日本一の江戸城」と評されることが少なくありません。江戸時代には徳川将軍が住み、明治以降は天皇の住まいとなった江戸城は、確かに日本一にふさわしい歴史と格式を持っているように感じますが、実際には何が「日本一」なのでしょうか。

その答えは、ずばり「広さ」。江戸城の規模は、日本で1番の、それも圧倒的な広さを誇るのです。それではどれほど広かったのか。代表的な城の規模を比較してみましょう。

 熊本城:約20ha
 姫路城:約23ha
 名古屋城:約35ha
 仙台城:約44ha
 大阪城:約106ha(大阪城公園)
 江戸城:約230ha!(皇居+皇居外苑)
 
上にあげた各城を訪れて、「広いなぁ」と感じたことがある人も多いと思いますが、江戸城は大阪城の2倍以上、姫路城のなんと10倍も敷地面積があるのです。江戸城を訪れた人からはよく、「とても1日では周りきれなかった」という感想を聞きますが、これだけ広いのですから無理はありません。