非常に強い台風9号はさらに発達し、猛烈な勢力になるでしょう。30日(水)頃から沖縄地方に接近する恐れがあります。台風10号は足早に日本の東を進むでしょう。新たな熱帯低気圧が発生する予想で、今後の動向に注意が必要です。

台風9号 猛烈な勢力に 沖縄地方に接近の恐れ

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非常に強い台風9号は、フィリピンの東の海上で、複雑な動きをとっています。この海域の海面水温は高く、今後さらに発達するでしょう。29日(火)には猛烈な勢力となる予想です。台風の勢力とは最大風速で決まり、猛烈な勢力とは最も強いランクです。

台風9号は猛烈な勢力で30日(水)頃から沖縄地方に接近する恐れがあります。石垣島や宮古島など先島諸島の沿岸の海域では29日(火)頃からうねりを伴いしけ、30日(水)頃からは大しけとなるでしょう。海岸付近には近づかないようにしてください。沖縄本島地方や奄美でもうねりを伴って波が高くなる恐れがあります。また、先島諸島では30日(水)頃は風も強まり、台風が予報円の北側の進路をとると、暴風となる恐れもあります。

台風10号 日本の東を足早に北上

台風10号は、南鳥島近海を北上しており、27日(日)から28日(月)頃にかけて日本の東の海上を進むでしょう。その後、急カーブして東へ進む予想です。

台風10号はあまり発達せず、活発な雨雲も台風の東側にあることから、東日本や北日本に大きな影響を与えることはない見込みです。ただ、太平洋側ではうねりが入り、波が高くなりますので、海のレジャーなどはご注意ください。

新たな熱帯低気圧発生か

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台風9号と10号とは別に南の海上には雲がまとまりつつあります。27日(日)までには台風の卵ともいえる熱帯低気圧になる予想です。

この熱帯低気圧の発達具合はまだはっきりしませんが、台風になる可能性があります。進路予想にもまだ幅があるような状況ですが、日本や海外の予測モデルでは、来週末以降、日本列島に近づき、大きな影響を与えると予想するものがあります。

今後も最新の台風情報にご注意ください。

高波に注意 台風が離れていても 海には近づかないで

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台風が近づくと波が高くなり、台風の中心付近では、波の高さが10メートルを超えることもあります。沿岸部では、大雨や暴風だけでなく、高波にも注意が必要です。

そこで、台風が近づいている時に、絶対にやってはいけないことは、海に近づくことです。海の様子を見に行ったり、サーフィンや釣りを楽しんだりすることは、高波にさらわれる恐れがありますので、とても危険です。

また、台風から離れていても、油断はできません。天気は穏やかなのに、台風から発生した「うねり」が届いて、急に高波が打ち寄せることもあります。波浪警報や波浪注意報が発表されている時には、むやみに海に近づかないでください。