子どもの希望で自粛生活中に飼い始めた生き物は…なんと「ダンゴムシ」!?

2020/06/20

実家は猫と牛を飼っているサンキュ!STYLEライターの三田とりのです。

幼少時は牛とニワトリと犬と猫がいる家で育ちましたが、独立してからは生き物とは縁のない生活を送ってきました。そんな私ですが、自粛生活中飼っていた生き物がいます。正確には前年末から飼い始め、暖かくなった辺りでサヨナラしました。

それは誰かと言いますと、ダンゴムシです。

子どもの興味と親の都合

何か飼いたいと言われましても、命を預かるには知識も場所もお金も必要な上に手間がかかります。
子どもは簡単かつ熱心に「飼いたい!」と言い出しますが、十中八九途中で投げ出して母親が面倒を見るはめに。以前釣ったハゼとザリガニをねだられて飼いましたが、結果は案の定。
そして、死んだあとどうするのかも悩むところなのです。

さて、ある日散歩をしていたところ、息子がダンゴムシを見つけました。虫が嫌いな息子が唯一触れるのが「ダンゴムシ」。
「飼いたい〜……」

親の欲。生き物を飼うのは大変だけど、生き物を飼うことで学んでほしい気持ちもある。
これが哺乳類なら即決でお断りですが、相手はダンゴムシ。その辺にいるし、その辺に逃せばいい。スマホで検索すると、どうやら簡単に飼えるらしい。

黒いのがオスでグレーなのがメスだという知識を以前絵本で得ていた母は、元気そうな雌雄のダンゴムシを10匹ほど捕まえ、同じ場所の土と落ち葉とともにタッパーに入れて飼うことにしたのです。

ダンゴムシが可愛い

餌は落ち葉のほかに人参、大根の葉や煮干しなどを食べるとのこと。料理をするときに少し取り分けたり、買い物をするときに葉つきの物を選んであげていました。人がいなくなると出てきてモシャモシャ食べるのですが、なかなか食欲旺盛で夜に入れると朝には人参の形が変わっているような状態でした。
音も匂いも鳴き声もないので、集合住宅にピッタリ!
途中から休校&自粛生活に入り、うるっさい子どもたちを横目に「お前たちは静かでいいな〜」と話しかけながら暮らしてました。

飼っている間にニュースになったのですが、ダンゴムシが大好きでずっと飼育しながら研究していた高校生が『ダンゴムシの糞がカビの発生を抑える』ことを発見したそうです。確かに、毎日霧吹きで水を吹きかけていても土や葉っぱにカビが生えませんでした。
うちじゃあ何年育てても気づかなかったでしょうが、世の中には身近な所から凄い発見をする人がいるのだなとため息の出るニュースでした。

脱皮も子供も見られる

ダンゴムシって脱皮するんですが、どういう風に脱いでいくのかご存知ですか?数カ月飼っている間に何匹も脱皮したので、自由研究で挑戦したい子にもオススメできるかもしれません。
雌雄で飼ったので、赤ちゃんダンゴムシを見ることもできました。ゴマ粒みたいな白いダンゴムシ、外ではなかなか見られないので、これもいい経験になりそうです。

この脱皮ですが、ダンゴムシにとっては命懸けなのだそう。2匹ほど死んでしまったこともあり(当の息子は全く世話をしないし)、サヨナラを決意。しかし野に返すときには、来たときよりも増えていました。強い。霧吹きで水をあげるのと料理のついでに餌を毎日あげることしかしていないのに、非常に癒してくれました。

いい経験でした

ワラジムシは嫌いだけどダンゴムシは触れる私は、なかなか楽しく生活させていただきました。まぁ可愛い。人に気付くとシュッと逃げるんですが、その意外な速さまで可愛い。飼育にお金もかからず逃す時も捕まえた場所に逃がすだけなので、子供が短期間生き物の近くで暮らすのに飼いやすいと思います。

◆この記事を書いたのは・・・三田とりの
その後しばらく人参を切るたびに「ダンゴムシ……いないのか……」とロスを感じていた2児の母。でももう飼わなくていいかなと思っている面倒臭がりな専業主婦。

※ご紹介した内容は個人の感想です。

 
 

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