【3月20日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部、ボルシア・メンヘングラッドバッハ(Borussia Moenchengladbach)のスポーティング・ディレクター(SD)を務めるマックス・エーベルル(Max Eberl)氏は19日、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的な大流行)の影響で悪化したクラブの財政を支援するため、選手が自主的に給与を一部放棄するとクラブに提案したと明かした。

 ブンデスリーガ1部は少なくとも4月2日まで中断となっており、ボルシアMGはその間のチケット収入、放映料、スポンサー収入を失うことになる。

 エーベルル氏はクラブのウェブサイトで、「クラブと従業員の助けになるのであればということで、チームは給与の放棄を申し出てくれた」と話した。

「私が多くを語る必要はない。選手は何が起きているのか理解している。それは彼らの仕事だ。彼らはすでに知識を持っているし、自分たちにできることを考えている」

 なお、マルコ・ローズ(Marco Rose)監督をはじめとしたコーチ陣も給与の一部放棄に賛同している。ドイツメディアによると、キャプテンのラース・シュティンドル(Lars Stindl)やストライカーのアラサン・プレア(Alassane Plea)、そして守護神のヤン・ゾマー(Yann Sommer)らが下した決断により、現在4位のボルシアMGは100万ユーロ(約1億2000万円)のコストをカットできるという。

 ボルシアMGは、新型コロナのパンデミックによりリーグ中断となる前の最後の試合となった3月11日のケルン(1. FC Cologne)戦に2-1で勝利しているが、本拠地ボルシア・パルク(Borussia Park)で行われたこの一戦は無観客だったため、約200万ユーロ(約2億4000万円)の損失が出たと伝えられている。(c)AFP