【3月23日 AFP】中国スーパーリーグ(1部)の山東魯能(Shandong Luneng)に所属するMFマルアン・フェライニ(Marouane Fellaini)が22日、新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したと明かした。同リーグの選手で陽性反応が出たのは初めて。

 最近山東魯能に合流したばかりだったベルギー代表のフェライニは、ツイッター(Twitter)に「気遣ってくれたファンや医療スタッフ、クラブに感謝する」と記した。

 笑顔でサムアップしている写真を添えたフェライニは「治療に従い、できるだけ早く復帰できるよう願っている。どうか皆さんも安全でいてほしい」と続けた。

 山東によれば、フェライニの体温は正常で体調も良いが「指定医療機関で監視下に置かれ、治療を行っている」という。

「フェライニの治療と回復に協力するため、クラブは最善を尽くす」

 サッカー界ではこれまでに、アーセナルのミケル・アルテタ(Mikel Arteta)監督やチェルシー(Chelsea)のカラム・ハドソン・オドイ(Callum Hudson-Odoi)、ユベントス(Juventus)のパウロ・ディバラ(Paulo Dybala)といったビッグネームが陽性反応を示していた。

 中国スーパーリーグは早ければ来月のシーズン開始を望んでいたが、初の陽性選手が出たことでリーグ側にとっては打撃となっている。

 同リーグはもともと先月に開幕する予定だったが、新型コロナウイルスの流行により無期限延期となっていた。

 海外に端を発する流行の第二波を懸念する中国当局は、フェライニが誰と接触したかを知るため、同選手の最近の渡航歴を詳しく調べる予定。

 シンガポールから上海に渡ったフェライニは19日、そこから高速鉄道を使って山東がホームとする済南(Jinan)に到着したと伝えられている。

 中国メディアはまた、フェライニは車で隔離区域に運ばれ、21日に検査を受けたと報じている。(c)AFP