和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年04月25日(木)

温室に甘酸っぱい香り 御坊でイチゴ狩り始まる

温室で甘い香りを漂わせているイチゴ(和歌山県御坊市名田町で)
温室で甘い香りを漂わせているイチゴ(和歌山県御坊市名田町で)
 和歌山県御坊市の観光農園で、イチゴ狩りが始まった。温室の中に甘酸っぱい香りを漂わせている。

 同市名田町上野、国道42号沿いで営業する「観光農園ひだか」(原出幸典さん経営)では、5日から始まった。

 先代から30年以上続くイチゴ農家で、現在は計約35アールで栽培。今シーズンの品種は「ゆめのか」「まりひめ」「紀の香」。

 同園はこれまで、旅行会社を通じた京阪神方面からの団体客が多かったが、昨年の開園期間中から新型コロナウイルスによる旅行等の自粛が影響。今年は個人客にターゲットを移し、ウェブサイトで情報発信するなど工夫している。

 原出さんは「イチゴ狩りの時間を30分から50分に延長したり、摘み取る範囲をゆったり確保したりしているので、近場の皆さんにも楽しんでもらいたい」と話している。昨年から農園として会社にしたため、イチゴ栽培に興味がある人や働き手も歓迎しているという。

 イチゴ狩りは5月中旬まで。料金は50分間で中学生以上1800円、小学生1500円、3歳以上の未就学児千円(すべて税別)、2歳以下無料。要予約。電話0738・29・2348。